講演情報
[136]大都市圏郊外部におけるアウトドアブーム下でのキャンプ場整備の実態と特徴に関する研究2015年以降のアウトドアブームとキャンプ場のサービス水準との関係に着目して
内山 敬也1、○坂本 慧介2、横張 真3 (1. 東京大学工学部都市工学科、2. 東京大学大学院工学系研究科、3. 東京大学総括プロジェクト機構)
キーワード:
アウトドアブーム、キャンプ、大都市郊外、クラスター分析、グランピング、森林活用
本研究は、日本の2000年代における、アウトドアブーム前後でのキャンプ場整備の実態とその特徴を明らかにすることにより、野外活動の場の形成という観点から、アウトドアブームがもたらした可能性と課題を考察することを目的とする。東京との近接性も高く、キャンプ場数が比較的多い千葉県のキャンプ場を、キャンプ場が提供するサービス水準により類型化し、時間・空間・社会特性にもとづく比較分析を行った結果、(1)2016年以降、キャンプ場の整備件数が急増していること、(2)2016年以降、キャンプ場が提供するサービス水準は、サービスが充実しているキャンプ場とサービスが簡素なキャンプ場など、多様化していること、(3)2016年以前と以後を比較すると、キャンプ場の立地、土地所有者、価格、面積に大きな変化があること、の3点が全体として明らかになった。