講演情報
[137]和紙産地における伝統的な生産プロセスの観光活用がその保全に与える影響に関する研究
○若佐 栞1、西川 亮2 (1. パシフィックコンサルタンツ株式会社、2. 立教大学)
キーワード:
伝統工芸、生産プロセス、観光、無形文化財、和紙
伝統工芸は、原料を生産から製造、販売に及ぶ複合的な産業であり、地域の自然環境や生活文化が反映されたものである。そのため、伝統工芸産地の保全には生産プロセスの保全が必要であると考える。近年、文化庁は地域の有形・無形資源の一体的な観光活用を目指した「文化観光」を推進している。
そこで、全国の和紙産地のうち、伝統的な生産プロセスの観光活用をおこなっている地域を対象として、伝統的な生産プロセスの観光活用がその保全に与える影響について明らかにする。
3事例の調査から、伝統的な生産プロセスの観光活用は、来訪者からの要望または経営者がその価値を認識したことで体験提供に至っていた。そして、生産プロセスの観光活用により、産地内で原料の栽培が再開・拡大していた。また、伝統的な生産プロセスの観光提供がそれらの保全に貢献していた。今後、産地側は、和紙に関する多様な価値を評価し提供することが重要である。
そこで、全国の和紙産地のうち、伝統的な生産プロセスの観光活用をおこなっている地域を対象として、伝統的な生産プロセスの観光活用がその保全に与える影響について明らかにする。
3事例の調査から、伝統的な生産プロセスの観光活用は、来訪者からの要望または経営者がその価値を認識したことで体験提供に至っていた。そして、生産プロセスの観光活用により、産地内で原料の栽培が再開・拡大していた。また、伝統的な生産プロセスの観光提供がそれらの保全に貢献していた。今後、産地側は、和紙に関する多様な価値を評価し提供することが重要である。