講演情報
[139]都市開発に伴う周辺建築物から見る旧芝離宮恩賜庭園の俯瞰景に関する研究
○石綿 優大郎1、竹内 智子2 (1. 東京都住宅政策本部、2. 千葉大学大学院園芸学研究院)
キーワード:
歴史的庭園、都市開発、俯瞰景、景観分析、東京
大規模な都市開発により、歴史的な庭園の周辺に建設された高層建築物は、庭園内の景観や環境に悪影響を及ぼしている。本研究では、周辺で大規模再開発が行われている旧芝離宮恩賜庭園を対象とし、周辺建築物から見た庭園の俯瞰景を調査・分析した。その結果、庭園の眺望を付加価値として利用する建物が、庭園周辺200m以内に17棟あることが判明した。またSNSには、過去8年間に庭園の俯瞰景の写真を載せた投稿が830件あり、そのほとんどが庭園から約200m以内で撮影されたものであった。俯瞰景の景観構成要素面積割合を変化率としたクラスター分析と、視点場から庭園への俯角、水平距離、高さを用いて庭園の俯瞰景は6つの特徴的なカテゴリーに分類された。