講演情報
[140]大都市圏周縁部におけるグリーンインフラの創出シナリオが内水氾濫抑制効果に与える影響奈良県生駒市竜田川上流域を例として
○顔 キン瀅1、高取 千佳2 (1. 九州大学大学院芸術工学府、2. 九州大学大学院芸術工学研究院)
キーワード:
グリーンインフラ、流域治水、内水氾濫抑制、シナリオ評価
河川区域のみならず、集水域や氾濫域含めた流域全体を対象とし、降雨を受け止める流域圏の土地利用の制御及び雨水の浸透・貯留に関するグリーンインフラの戦略的保全と創出が注目されている。この研究はケーススタディとして生駒市の竜田川上流域に焦点を当て、人口減少下において、洪水リスクを軽減するためのさまざまな配置・質のグリーンインフラの有効性を評価するシナリオ分析を採用した。調査結果は、さまざまな形態のグリーンインフラが異なるレベルの浸水軽減を示し、大部分の評価において環状型GIが有効であることを明らかにした。これらの結論は、生駒市をはじめとする大都市圏周縁部のGIの創出に向け、知見を提供することが期待される。