講演情報

[142]地域社会環境を考慮したグリーンインフラの導入シナリオ作成とその評価洪水抑制効果に着目したグリーンインフラの戦略的導入にむけて

○森本 匠1、平井 慎二1、荒木 良太2、田村 将太1、田中 貴宏1、横山 真3、松尾 薫4、田中 健太5 (1. 広島大学、2. NTT都市開発(株)、3. 福山市立大学、4. 大阪公立大学、5. 復建調査設計(株))
PDFダウンロードPDFダウンロード

キーワード:

グリーンインフラ、洪水抑制、水理解析、専門家ヒアリング、シナリオ分析

近年、気候変動の影響による豪雨災害の激甚化・頻発化が進行している中で、新たな洪水対策として「グリーンインフラ(GI)」が注目されている。これは、自然環境が有する雨水浸透機能を利用して洪水を抑制する技術である。実際の都市空間にGIを導入する場合、地域社会環境によって導入可能なGIは異なると考えられる。そのため、GIの社会実装に向けては、地域社会環境を考慮したGIの洪水抑制効果を定量的に明らかにする必要がある。そこで本研究では、専門家へのヒアリング調査を通して地域社会環境を考慮したGIをデザインし、数値シミュレーションモデルを用いて、その洪水抑制効果を明らかにすることを目的とした。その結果、GIには十分な洪水抑制効果があることがわかった。また、市街地の駐車場から優先的にGIを導入することが望ましいことがわかった。