講演情報

[147]トリップ目的別にみる自動車CO2排出量の差異個人の行動に基づく長期的変遷の推計から

○松場 拓海1、川合 春平1、谷口 守2 (1. 筑波大学大学院 システム情報工学研究群、2. 筑波大学 システム情報系)
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キーワード:

自動車CO2排出量、コンパクトシティ、時系列分析、トリップ目的

自動車利用削減のための政策展開に向けて、個人レベルの行動がどのように変化してきたかを明らかにすることが重要である。そこで本研究では、個人の交通行動データを用いてトリップ目的別に自動車CO2排出量の34年間・7時点に及ぶ長期的変遷を推計し、それに加えて市街化区域人口密度との関係性を明らかにした。その結果、(1)通勤・通学目的に伴う自動車CO2排出量では経年変化が小さいが、私事目的に伴う自動車CO2排出量では経年的に大きく変動していること、(2)通勤・通学目的に伴う自動車CO2排出量では市街化区域人口密度が有意に負の影響を与えているが、私事目的では有意な影響を与えていないことが明らかとなった。