講演情報
[155]衛星画像情報を用いた歩行者-自動車の経路選択不均衡モデル
○小川 大智1、羽藤 英二1 (1. 東京大学)
キーワード:
経路選択モデル、均衡状態、衛星画像、敵対的学習、不均衡
交通拠点空間やそこに接続する街路空間では,交通手段間の内生的な都市空間上の選択に関わる相互作用は非効率な交通状態を引き起こす可能性があるため,相互作用の評価は重要である.経路選択モデルは,道路空間の効用を直接的に評価するために有用であるが,既存のモデルでは,推定される価値関数および行動関数のゲーム理論的特性が扱われておらず,相互作用項の説明可能性にも限界がある.本研究では,推定された均衡状態の安定性を考慮した敵対的逆強化学習に基づく相互作用項を推定手法を提案する.また,提案した経路選択モデルを衛星画像データにマルチモーダル学習を用いて接続し,交通手段間相互作用の説明可能性と相互作用に起因する不均衡を取り除いた計画の作成に有用な手法を提案した.提案手法を松山市における実データに適用,手法の適用可能性を検証し高い精度の結果を得た.