セッション詳細
[1S05e]暑熱順化の中枢機構，腸内環境からヒトへの応用まで
2025年3月17日(月) 15:40 〜 17:30
第5会場
座長：大塚 曜一郎（フリンダース大学）、石渡 貴之（立教大学スポーツウエルネス学部）
近年，地球温暖化が世界中で大きな問題となっており，熱中症による健康被害が増加している．この様な状況下で，熱中症対策として「暑熱順化」の重要性が注目されている．しかし，暑熱順化による末梢効果器の形態的・機能的変化については多くの研究があるが，その中枢機構ついては未だに明らかになっていない．そこで，本シンポジウムでは，先ず，基礎的観点として暑熱順化に伴う脳内神経伝達物質の変化や視床下部の神経新生について，最新の知見を紹介する．次に，近年，心身のコンディションとの関係で注目されている腸管機能に着目し，アスリートサポートを含めた暑熱対策について，分子生物学的視点からの知見を紹介する．最後に，応用的観点として，暑熱環境下でのパフォーマンスを最大限に発揮する必要があるアスリートの暑熱順化や身体冷却の効果の実践的な取り組みを紹介し，効果的な暑熱対策について学ぶ．最終的に神経生理学的，運動免疫学的，スポーツ科学的観点から暑熱順化やその対策を検討し，人々のウエルネスに還元することを目標とする．
[1S05e-1]Relationship between heat acclimation, brain neurotransmitters, and anxiety-like behavior in rats
○石渡 貴之 (立教大学 スポーツウエルネス学部)
[[OD]1S05e-2]Real-time monoamine release measured in the brain of heat-acclimated rats using microdialysis method
○中川 晃 (立教大学)
[[OD]1S05e-3]Beneficial effects of heat acclimation on the prevention of heat stroke and its central mechanism
○松崎 健太郎1, 杉本 直俊1,2, 岸 博子1, 紫藤 治1,3 (1.島根大学医学部環境生理学, 2.金沢大学医薬保健研究域保健学系, 3.島根リハビリテーション学院)
[[OD]1S05e-4]Relationship between athletes’ physical condition and gut microbiota in hot environment
○松生 香里 (川崎医療福祉大学)
[[OD]1S05e-5]Relationship between practical heat countermeasures and performance in elite athletes
○中村 真理子 (国立スポーツ科学センター)