APPW2025(第130回日本解剖学会/第102回日本生理学会/第98回日本薬理学会合同大会)

司会：田中 晋太郎（ライカマイクロシステムズ株式会社）

共催：ライカマイクロシステムズ(株)

蛍光寿命は、励起スペクトルや蛍光のスペクトルと同様に、蛍光物質がもつ固有の物理特性の一つあり、輝度とは異なる情報を持っています。共焦点顕微鏡STELLARISを用いた蛍光寿命イメージング(Fluorescence Lifetime Imaging Microscopy、FLIM)により、これまでの輝度イメージングと全く異なる情報が得られ、より定量的なFRET効率の測定、カルシウムイオン濃度測定などバイオセンサーとしての利用、蛍光物質同士や蛍光物質と自家蛍光の分離、そして超解像顕微鏡STEDの分解能の向上などが可能となりました。本セミナーでは、岡部 弘基 先生（東京大学大学院 薬学系研究科）をお招きし、新しく開発された、従来の蛍光強度測定よりも安定性が高く、色素の劣化や細胞の動きに依存しない、温度マッピングを可能にした高速・高感度のイメージング技術を、実例とともにご発表いただきます。またLeicaからは、STELLARISを用いた蛍光寿命イメージングの有用性について紹介します。