セッション詳細

[2S05m]体温調節からみる生体恒常性と環境適応

2025年3月18日(火) 8:30 〜 10:20
第5会場
座長:内田 邦敏(静岡県立大学 食品栄養科学部)、片岡 直也(名古屋大学大学院医学系研究科)
分子の状態、化学反応の速度は温度に依存することから、生物の代謝活動をはじめとしたほぼ全ての生命活動が温度に影響される。そのため体温は生体恒常性の維持において最も重要な因子の一つであり、恒温動物では体温は極めて狭い範囲に維持されている。プロスタグランジンによる発熱機構の解明、生体温度センサーの発見、体温調節の神経回路の解明、ヒト褐色脂肪組織の評価など、体温研究は日本の研究者が世界をリードしてきた分野である。近年では特に若手研究者らによってこれまでと異なるアプローチの体温研究がなされている。そこで本シンポジウムでは、汗腺、中枢神経、褐色脂肪、休眠モデル生物の研究者らより体温調節研究の最新のトピックを紹介する。これにより、「体温調節」を軸とした環境適応や生体恒常性維持のためのメカニズムについて議論を深めたい。また、新たな標的の解熱法などの体温制御法につながる可能性についても議論したい。

[[OD]2S05m-1]Clarification of dynamics in human eccrine sweat gland and its application

藤田 郁尚 (大阪大学/株式会社マンダム)
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[2S05m-2]The mechanisms of thermogenesis through TRPV2 channel activation in brown adipocytes

岩瀬 麻里1,2, 内田 邦敏1,2 (1.静岡県立大学 食品栄養科学部 生体機能学研究室, 2.静岡県立大学大学院 薬食生命科学総合学府)
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[[OD]2S05m-3]The mechanism that connects mind and body: psychological stress responses and psychosomatic correlation

片岡 直也1,3, 伊藤 綾香2,3, 菅波 孝祥2, 中村 和弘1 (1.名古屋大学大学院 医学系研究科 統合生理学, 2.名古屋大学 環境医学研究所 分子代謝医学, 3.名古屋大学高等研究院)
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[[OD]2S05m-4]Suncus murinus as a model animal for elucidating the mechanisms of daily torpor.

堀井 有希1, 椎名 貴彦1, 志水 泰武1,2 (1.岐阜大学 応用生物科学部 共同獣医学科 獣医生理学研究室, 2.岐阜大学高等研究院One Medicineトランスレーショナルリサーチセンター)
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