セッション詳細
[2S13m]慢性腎臓病による生体システム変容
2025年3月18日(火) 8:30 〜 10:20
第13会場
座長:寺脇 博之(聖路加国際大学 臨床検査科)、安西 尚彦(千葉大学大学院医学研究院 薬理学教室)
共同企画:日本病態生理学会
本シンポジウムの狙いは、本邦成人の7人に1人が該当するとされる新しい国民病・慢性腎臓病(CKD)が生体にもたらすシステム変容を、CKD診療の専門家をもシンポジストとして迎え、解剖・生理・薬理など様々な角度から理解する事である。重症化した腎臓の障害すなわちCKDが心臓や肺など他臓器の障害と異なるのは、腎臓はたとえ機能が廃絶しても透析などの「腎代替療法」によって生命の長期にわたる維持が可能な点である。実際、本邦では35万名を超える重症CKDの人々が腎代替療法を行いながら社会生活を行っている。このように腎機能が廃絶した人々においては、生体システムのあり様はさまざまな側面から一般人のそれとは変容していることが確認されている。本シンポジウムを通してかかる『システム変容』を理解することによって、逆説的に腎臓と言う臓器の意義をあぶりだすことができると考えられる。さらに、腎機能低下は老化における重要な一側面であることより、本シンポジウムからの知見は老化理解の観点からも有益であると期待される。
[[OD]2S13m-1]Pathophysiological analysis of CKD and renal aging using complete serial ultrathin sections of whole glomeruli
○市村 浩一郎, 宮木 貴之 (順天堂大学大学院医学研究科解剖学・生体構造科学)
[2S13m-3]Fusion of Mineral Metabolism Disorders and Aging through Chronic Kidney Disease
○風間 順一郎 (福島県立医科大学 腎臓高血圧内科)
[[OD]2S13m-4]Elevated oxidative stress in chronic kidney disease: Status and background
○寺脇 博之1,2, 林 知也3, 寺田 知新4,5, 惠良 聖一6 (1.帝京大学医学部第三内科学講座, 2.聖路加国際大学聖路加国際病院臨床検査科, 3.明治国際医療大学基礎医学講座, 4.岐阜大学医学部生命機能学分野, 5.岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科, 6.岐阜大学)