セッション詳細
[3S03a]薬理学・生理学・解剖学教育における実習の果たす役割について:実習は必要か?
2025年3月19日(水) 13:40 〜 15:30
第3会場
座長:和田 孝一郎(島根大学医学部 薬理学講座)、茂木 正樹(愛媛大学大学院医学系研究科 薬理学)
医・歯・薬・看護・獣医学教育において、生理学・薬理学・解剖学は非常に重要な役割を果たしていると考えられる。臨床現場において、患者の病態・症状を把握するうえで生理学・病態生理学の理解は必要不可欠であるし、薬物治療においては薬の作用・副作用の十分な理解のうえで行われるべきであると考えられる。これらの十分な理解には薬理学・生理学といった科目の特性上、座学だけではなく身をもって体験する「実習」を行うのが望ましい。しかしながらその一方で近年、これらの実習を行うのが難しくなっている現状がある。地方大学の医学部では人員・予算の削減により実習自体を行うことが難しいという現状がある。加えて実際の動物を使った実習も、動物愛護の観点や実習手技・技術の担い手不足などから年々実施が難しくなっている。薬学教育においても薬理学実習は重要なポジションを占めているが、そこでも様々な問題点もあがっている。これらの諸問題に対して各分野の実際の担当者の先生にご参加いただき、各講座が抱えている問題点や対策のために行っている工夫についてお話しいただく予定である。また、実習が中心である解剖学の立場から、医学教育における実習の重要性と求められる「実習像」についても議論いただく予定である。このシンポジウムにより医学・薬学教育における「実習」の在り方についての学会横断的な議論ができること、それによって「実習」の在り方を見直す機会になることを期待してこのシンポジウムを企画した。
[[OD]3S03a-1]Practical Training of Pharmacology, Anatomy and Physiology in School of Pharmacy: The Present and The Future
○香月 博志 (熊本大学大学院生命科学研究部(薬)薬物活性学分野)
[[OD]3S03a-3]Pharmacology Practice in Understaffed Local University Medical Schools
○茂木 正樹, 劉 爽 (愛媛大学大学院医学系研究科 薬理学)
[[OD]3S03a-4]The necessity of the use of small animals in practices in medical students in the pharmacology class
○齊藤 源顕, 東郷 美緒, 東 洋一郎, 清水 孝洋 (高知大学医学部薬理学講座)
[[OD]3S03a-5]Reconsidering the roles of practical training in medical education: from the perspective of practice-centered anatomy
○長瀬 美樹 (杏林大学医学部肉眼解剖学)