セッション詳細
[3S04m]がん微小環境: 治療戦略の多様性
2025年3月19日(水) 8:30 〜 10:20
第4会場
座長:檜井 栄一(岐阜薬科大学)、石川 俊平(東京大学)
共催:ブルカー・スぺーシャル・バイオロジー
腫瘍組織内では正常組織とは異なる独自の環境である“がん微小環境”が構築されている。がん細胞は、非がん細胞である様々なニッチ細胞(間質細胞、免疫細胞、線維芽細胞、血管内皮細胞など)との細胞間コミュニケーションにより、がんの成長に適した環境を構築している。また、がん微小環境は、pH、酸素、栄養状態などの物理化学的な要因によっても特徴づけられる。がん細胞の動態やがん発症進展、さらには抗がん剤に対する治療抵抗性などは、がん微小環境におけるこのような様々な細胞や要因との複雑な相互作用により精巧に制御される。本シンポジウムでは多様性を重視し、腫瘍生物学だけでなく、空間ゲノミクス、有機化学あるいは核医学などの多岐にわたる研究分野の最先端で活躍する気鋭の研究者を招集した。本シンポジウムの議論を通じて、がん微小環境の理解に基づく新たな治療技術の創出や創薬基盤の確立の方向性を探る。
[3S04m-1]Understanding the Diversity of Gastric Cancer Through Spatial Profiling
○垣内 美和子1, 坪坂 歩1, 佐野 恭平1, 廣末 剛士1,4, 竹内 千尋2, 河村 大輔1, 山本 恵介2, 辻 陽介2, 加藤 洋人1,5, 瀬戸 泰之4, 藤城 光弘2, 牛久 哲男3, 石川 俊平1,5 (1.東京大学大学院医学系研究科衛生学分野, 2.東京大学大学院医学系研究科消化器内科学, 3.東京大学大学院医学系研究科人体病理学・病理診断学, 4.東京大学大学院医学系研究科胃食道外科, 5.国立がん研究センター先端医療開発センター臨床腫瘍病理分野)
[3S04m-3]Understanding spatial interaction between tumor and microenvironment cells of lymphoid malignancies
○遠西 大輔 (岡山大学病院ゲノム医療総合推進センター)
[3S04m-4]Drug Discovery Targeting the Tumor Microenvironment: From Hypoxia to Energy Metabolism
○永澤 秀子 (岐阜薬科大学)