セッション詳細
[3S05a]日内環境適応現象への生理・解剖・薬理・栄養学からのアプローチ
2025年3月19日(水) 13:40 〜 15:30
第5会場
座長：池田 正明（埼玉医科大学医学部生理学）、田丸 輝也（東邦大学医学部生理学講座 細胞生理学分野）
生物は、日内環境適応により活動時間帯を棲み分けている。日内適応の基盤となる体内時計は、脳の中枢時計SCNと全身の末梢時計から成り、様々な生体機能が最適時間に発現するように統御している。休息期になると、副交感神経優位となり、睡眠、消化・吸収、代謝、修復、抗酸化、細胞分化・分裂等が活発になる。活動初期には、光に応答するSCNの時計同期シグナルの指令により、交感神経優位となり、コルチゾール分泌、血流・体温上昇、思考、免疫応答等が活発になる。休息後期から活動初期への移行期には、免疫応答・炎症によるアレルギー症状等、心血管ストレスに伴う虚血性疾患等が顕著になる。近年の急激な環境変化は、日内適応不全による健康問題・疾患を招いている。本シンポジウムでは、休止期と活動期の間のスィッチイングを担う体内時計を基盤とした日内環境適応現象について、生理・解剖・薬理・栄養学からアプローチし、最新の知見を論じる。
[3S05a-1]Exploring Hormonal Regulation of Circadian Rhythm Oscillation
○池田 正明1, 柳澤 慎之介2, 熊谷 恵1, 中島 芳浩3, 竹中 康浩4 (1.埼玉医科大学医学部生理学, 2.埼玉医科大学 内分泌内科・糖尿病内科, 3.国立研究開発法人産業技術総合研究所 健康医工学研究部門細胞機能解析研究グループ, 4.日本医科大学 生理学（生体統御学）)
[[OD]3S05a-2]Cellular clock synchronisation oscillation mechanism as a diurnal adaptation switch
○田丸 輝也1, 河村 玄気2, 長野 護3, 吉種 光4,5, 清水 貴美子6, 深田 吉孝4,5, 小澤 岳昌2, 重吉 康史3, 内藤 篤彦1, 高松 研1 (1.東邦大学医学部生理学講座細胞生理学分野, 2.東京大学大学院理学系研究科化学専攻, 3.近畿大学医学部解剖学講座, 4.東京都医学総合研究所基礎医科学研究分野体内時計プロジェクト, 5.東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻, 6.富山大学国際機構)
[[OD]3S05a-3]Mechanistic analysis for suppression of neuropathic pain in circadian clock gene Period2 mutant mice
○山川 稚葉1, 安河内 冴1, 鶴留 優也2, 牛島 健太郎2, 鶴田 朗人1, 松永 直哉1, 小柳 悟1, 大戸 茂弘1 (1.九州大学, 2.山口東京理大薬)
[3S05a-5]Phase-dependent and Regional Signaling in the Suprachiasmatic Nucleus
○重吉 康史 (近畿大学医学部解剖学)