セッション詳細
[3S10m]細胞内シグナルによるイオンチャネル制御機構について再考する：分子から生体機能へ
2025年3月19日(水) 8:30 〜 10:20
第10会場
座長：河合 喬文（大阪大学大学院 医学系研究科）、中島 則行（久留米大学 医学部生理学講座）
生体膜には「イオンチャネル」と呼ばれる蛋白質群が存在する。イオンチャネルは膜を介したイオン透過を制御することで、細胞の情報伝達などに寄与する。イオンチャネルの機能不全は種々の「チャネル病」を引き起こすことが知られ、その機能制御の理解は非常に重要である。イオンチャネルの活性化機構については、膜電位や細胞外リガンドによるゲーティングがよく知られる。さらにイオンチャネルは細胞内の生理現象にも敏感に反応し、そのゲーティングは柔軟に制御される。本シンポジウムでは、細胞内情報伝達系によるゲーティング制御に着目し、Ca2+やcAMP、PKCがイオンチャネルを介してどのように細胞膜の興奮性を制御するのか考察する(Ca2+：倉橋・河合、cAMP: 中島・劉、PKC: 渡邊)。とりわけ分子から細胞、個体レベルでの多角的な観点からの研究を紹介し、イオンチャネルの制御メカニズムの多様性の理解を深めることを目指す。
[[OD]3S10m-2]Olfactory marker protein buffers cAMP to segregate phasic and tonic olfactory neuronal activities via CNG and HCN channels
○中島 則行, 中島 明子 (久留米大学医学部生理学講座)
[[OD]3S10m-3]Gating Modulation Mechanism via Voltage Sensor in HCN Channels
○劉 嘉瑩, 糟谷 豪, 中條 浩一 (自治医科大学 医学部 生理学講座 統合生理学部門)
[3S10m-4]Heterogenous modultaion of intrinsic excitability in cerebellar Purkine cells by protein kinase Cγ.
○渡邊 将 (岐阜大学)
[3S10m-5]Regulation of Neural Activity through Multiple Calcium-Activated Channels: A Novel Silencing Mechanism in the Medial Habenula
○河合 喬文1,2 (1.大阪大学大学院 医学系研究科 統合生理学, 2.デューク大学 医学部)