APPW2025(第130回日本解剖学会/第102回日本生理学会/第98回日本薬理学会合同大会)

座長：片野坂 友紀（金城学院大学　薬学部）、矢木 宏和（名古屋市立大学大学院薬学研究科）

共催：学術変革(B)老化リバイバル/学術変革(B)しなやかさ生物学

生物の時間は、しなやかさを奪い、老化をひき起こす方向に進む。最近の知見から、老化は、遺伝子のはたらきを決める設計図である『エピゲノム情報』より調節されていることを示唆する実験的証拠が蓄積されてきている。また、細胞のストレスに対するしなやかな応答は、刺激を受容する前段階にすでに決められていることを示唆する実験的証拠が得られているため、如何にして『しなやかさを維持するか』が重要な問題となりつつある。本シンポジウムでは、『老化時計リバイバル機構』および『しなやかさ維持機構』の解明に向けた我々の研究成果について紹介し、不可逆的な生命プロセスに対峙する意義や、これを制御できる可能性について議論を深めたい。本シンポジウムは、023年度より採択された学術変革研究（B）『老化時計リバイバル機構の解明』と『しなやかさ生物学』の合同シンポジウムであり、両領域のホットトピックから生き物の新しい普遍性を見出すねらいがある。