セッション詳細
[3SE04-02]「クスリがわかる」シリーズ講演「呼吸器系」
2025年3月19日(水) 14:40 〜 15:30
第4会場
座長:礒濱 洋一郎(東京理科大学 薬学部)
日本薬理学会:企画教育委員会
慢性咳嗽に対する薬物治療のアップデート
慢性咳嗽は様々な原因により長期間続く咳で,近年,医療機関を受診する患者が増加している.しかし,慢性咳嗽の多くはコデインを始めとする中枢性鎮咳薬が奏功せず,漫然と処方された鎮咳薬によって副作用が問題となることも多い.従って,医師は慢性咳嗽の原因となる基礎疾患を見極め,各患者に相応しい薬物治療を選択する必要がある.一方,2022年にP2X3受容体拮抗薬のゲーファピキサントが慢性咳嗽の治療薬として承認され,慢性咳嗽の治療に新たな選択肢が加わった.本薬物は咳の発生に関わる求心性神経の興奮を鎮める末梢性鎮咳薬である.本セミナーでは,慢性咳嗽の治療における最新の処方選択の考え方と,ゲーファピキサントを含めた咳の治療に用いられる薬物の機序および特性について理解を深めたい.
慢性咳嗽は様々な原因により長期間続く咳で,近年,医療機関を受診する患者が増加している.しかし,慢性咳嗽の多くはコデインを始めとする中枢性鎮咳薬が奏功せず,漫然と処方された鎮咳薬によって副作用が問題となることも多い.従って,医師は慢性咳嗽の原因となる基礎疾患を見極め,各患者に相応しい薬物治療を選択する必要がある.一方,2022年にP2X3受容体拮抗薬のゲーファピキサントが慢性咳嗽の治療薬として承認され,慢性咳嗽の治療に新たな選択肢が加わった.本薬物は咳の発生に関わる求心性神経の興奮を鎮める末梢性鎮咳薬である.本セミナーでは,慢性咳嗽の治療における最新の処方選択の考え方と,ゲーファピキサントを含めた咳の治療に用いられる薬物の機序および特性について理解を深めたい.