セッション詳細
[CS6]小児てんかん重積状態・けいれん重積状態治療ガイドライン改訂WG主催セミナー: 小児てんかん重積状態治療ガイドライン2023発刊後の現状と課題
2025年6月6日(金) 8:30 〜 10:30
第6会場
座長:西山 将広(兵庫県立こども病院神経内科) ,塩浜 直(千葉大学医学部附属病院小児科)
ガイドライン2023発刊後も、小児てんかん重積状態・けいれん重積状態の診療状況は刻々と変化している。ミダゾラム頬粘膜投与製剤による病院外治療や急性期脳波モニタリングの増加により、診療水準は向上したと推測されるものの、これらがどのような有益性をもたらしたかは検証されていない。点滴静注可能な抗てんかん薬の増加によりベンゾジアゼピン系薬剤以外の治療選択肢が多様化したが、これらの薬剤をどのように使い分けるかも定まっていない。特に、てんかん重積状態の原因や基礎疾患に配慮した薬剤の使い分けの指針が乏しく、治療選択は担当医師や各医療機関の診療事情に委ねられている。さらに、小児では稀ならず遭遇する難治性てんかん重積状態や超難治性てんかん重積状態に対する治療も重要な臨床課題である。本セミナーでは、2028年を目標とする本ガイドライン改訂に向けて、現在の診療実態および臨床課題について議論する。これまでの知見を整理することで、未解決の臨床課題を抽出し、より質の高い小児てんかん重積状態診療を実現することが期待される。
[CS6-1]てんかん重積状態治療の最前線
○西山 将広1,2 (1.兵庫県立こども病院神経内科, 2.神戸大学大学院医学研究科小児科)
[CS6-2]病院前治療の変化:ミダゾラム口腔用液
○鳥尾 倫子1,2 (1.福岡市立こども病院小児神経科, 2.福岡市立こども病院総合診療科)
[CS6-3]発作停止の目標を考える ―どのような臨床発作/脳波上発作をどこまで治療するか?―
○本林 光雄1,2 (1.長野県立こども病院神経小児科, 2.信州大学医学部小児科)
[CS6-4]原因による治療戦略:熱性と無熱性、基礎疾患への配慮
○老川 静香1, 西山 将広1,2 (1.神戸大学大学院医学研究科小児科, 2.兵庫県立こども病院神経内科)
[CS6-5]難治性または超難治性てんかん重積状態に対する治療
○福岡 正隆 (大阪市立総合医療センター小児脳神経・言語療法内科)