セッション詳細
[CS9]災害対策委員会主催セミナー: みんなで乗り越えよう、特別支援学校を子どものための指定福祉避難所にするための壁
2025年6月7日(土) 10:40 〜 12:40
第3会場
座長:竹島 泰弘(兵庫医科大学小児科学) ,赤坂 真奈美(岩手医科大学小児科学)
災害時に、神経発達症児や医療的ケア児は、たとえ福祉避難所であっても慣れない場所では騒いだり、吸引音やおむつの臭い、人工呼吸器に必要な電源不足を心配したりして避難をためらってしまいます。災害対策委員会ではこれを解決するために、平時より通いなれている支援学校を整備し「子どものための指定福祉避難所」に利用できるよう、さまざまな委員会活動をしています。2024年11月には、文部科学省と内閣府より、各都道府県防災担当宛に「特別支援学校を障害のある子供ための福祉避難所に指定する取組の推進について」の事務連絡が発出され、いよいよ指定のための本格的な活動が始まります。しかし福祉避難所の指定は市区町村が行い、特別支援学校は都道府県立が多いなど、乗り越えなければならない壁がいくつかあります。この企画では、医療者、支援学校、行政、内閣府関係者とそれぞれ異なる立場から、現状や課題をお話しいただき、シンポジウム形式で議論を行いながら問題点を整理します。災害時の要配慮者である障がいのある子どもとその家族が優先的に安心な場所に避難できる社会の実現を皆さんとともに目指してまいりましょう。
[CS9-1]特別支援学校での避難訓練に介入してみえたこどものための福祉避難所設立の壁
○中村 裕子 (鳥取大学医学部脳神経小児科学)
[CS9-2]特別支援学校における避難対応の現状と課題
○市川 裕二 (都立立川学園)
[CS9-3]特別支援学校を福祉避難所に指定するための行政の壁―自治体の立場からー
○宮島 有果 (長野市保健所)
[CS9-4]「場所(避難所)の支援」から「人(避難者等)の支援」へ ―よりよい避難生活環境を目指して―
○水野 忠幸 (内閣府防災担当政策統括官付)
[CS9-5]岩手県大規模森林火災における支援学校子どもの福祉避難所の役割
○赤坂 真奈美 (岩手医科大学小児科学)
[CS9-6]災害時小児呼吸器ネットワークアンケートについて
○前田 知己 (大分大学医学部小児科)
[CS9-7]「子どものための指定福祉避難所」パンフレットについて
○大津 真優 (鎌倉療育医療センター小さき花の園)