セッション詳細
[S10]シンポジウム10 MOG抗体関連疾患の免疫学と臨床
2025年6月6日(金) 18:45 〜 20:45
第3会場
座長:高橋 幸利(静岡てんかん・神経医療センター) ,福與 なおみ(東北医科薬科大学小児科)
中枢神経系炎症性脱髄疾患は、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)および多発性硬化症(MS)をはじめとする、不均一な疾患群の総称である。近年、AQP4関連視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)やミエリン・オリゴデンドロサイト・グリコプロテイン抗体関連疾患(MOGAD)のような新しい疾患概念が確立され、個々に異なる臨床像と自己抗体の関連性が認識されるようになった。しかしながら、小児期に発症する各疾患群の臨床的バリエーションの全容は明らかにされていない。これを明確にし、有効な治療戦略を樹立するには、全年齢に渡る実世界データの集積が不可欠である。また臨床観察と連動する分子医学研究の進展が、新しいトランスレーショナル研究を生み出すと考えらえる。今回、時代とともに変遷する神経免疫疾患の概要と普遍的病態を見出す最先端の研究について、学会会員と共有する場を設けたい。
[S10-1]若年性骨髄単球性白血病の経過中に発症したMOGAD
○山本 啓之 (名古屋大学医学部附属病院小児科)
[S10-2]小児MOG抗体関連疾患に見られる多彩な感覚障害
○梶原 健太, 一宮 優子 (九州大学病院小児科)
[S10-3]小児MOG抗体陽性症例における臨床病型に関わる因子の検討 -全60例のまとめ-
○大橋 瑛梨, 佐久間 啓, 神山 邦子 (東京都医学総合研究所脳・神経科学研究分野)
[S10-4]成人中枢神経自己免疫性疾患におけるMOG抗体関連疾患の位置づけ
○磯部 紀子 (九州大学大学院医学研究院神経内科学)
[S10-5]MOG抗体関連疾患の病態
○中島 一郎 (東北医科薬科大学医学部脳神経内科)