セッション詳細
[S16]シンポジウム16 子どもたちのwell-beingを目指して―Biomedicineとは異なる研究アプローチの扉を開く―
2025年6月7日(土) 10:40 〜 12:40
第2会場
座長:笹月 桃子(早稲田大学人間科学学術院,九州大学大学院医学研究院成長発達医学分野) ,佐々木 満ちる(北海道療育園)
小児神経学の基盤がbiomedicine(生物医学)にあることは言うまでもない。いっぽうbiomedicineのみでは、子どもたちの包括的なwell-beingを実現することが難しいのもまた事実である。実際に、biomedicineの進歩が目覚ましい現代においても、根本治療できる疾患は少なく、われわれが診ている子どもたちの多くは障害を抱えながら生活を送っている。さらに、検査や治療について子どもたちやご家族にどのように説明して合意を形成するのか、検査や治療の医学的な有効性のみならず心理・社会的なQOLをどのように評価するのか、当事者やご家族は疾患や障害をどのように経験しているのかといった「質的な問い」は、biomedicineで探究することは難しい。
本シンポジウムでは、biomedicineとは異なる研究アプローチで、子どもたちのwell-beingにつながる研究を行う4名に登壇いただく。提示するのは、①意思決定支援ツール研究、②QOL評価尺度研究、③当事者研究、④質的研究であり、いずれも多種多様でユニークな研究である。本シンポジウムが、皆さまが臨床現場で感じておられる「質的な問い」を紐解くためのヒントとなることを期待している。
本シンポジウムでは、biomedicineとは異なる研究アプローチで、子どもたちのwell-beingにつながる研究を行う4名に登壇いただく。提示するのは、①意思決定支援ツール研究、②QOL評価尺度研究、③当事者研究、④質的研究であり、いずれも多種多様でユニークな研究である。本シンポジウムが、皆さまが臨床現場で感じておられる「質的な問い」を紐解くためのヒントとなることを期待している。
[S16-1]当事者研究
○熊谷 晋一郎 (東京大学)
[S16-2]子どもの医療におけるShared Decision Makingを促進するディシジョンエイドの活用
○大坂 和可子 (慶應義塾大学看護医療学部)
[S16-3]知的発達症児のQOLを評価する―オーストラリアにおける国際的疫学研究の実践―
○大石 有加1,2 (1.堺市立重症心身障害者(児)支援センターベルデさかい, 2.ザキッズリサーチインスティテュートオーストラリア(テレソンキッズインスティテュート))
[S16-4]重症心身障害児に向けられる養育者と医師の観点の違い
○佐々木 満ちる (北海道療育園)