講演情報
[1-10-AM1000-02]副腎腫瘍摘出術の「壁」をどう越えるか?―「難しい」を「可能」に変えるために必要なこと― 2.麻酔
*伊丹 貴晴1 (1. 酪農学園大学)
副腎腫瘍摘出術は内分泌外科であると同時に大血管周囲の腫瘍外科でもあり、周術期死亡率は依然として高い。麻酔管理の「壁」は、機能性腫瘍による予測困難な血行動態の変動、後大静脈近傍に由来する出血、術後に顕在化する内分泌および凝固系の破綻の三つである。本講演では、褐色細胞腫のカテコラミンクリーゼへの対応(術前α遮断をめぐる議論、麻酔導入前からの観血的動脈血圧測定、フェントラミンとエスモロールの使い分け)と、術後急性副腎機能不全および血栓塞栓症への備えを軸に、術前評価から術後管理までを解説する。
