第36回設計工学・システム部門講演会

講演プログラム


特別講演       2026年8月27日(木)16:00-17:00

「関数解析のすすめ (数値解析と形状最適化の原理を見直す)

公益財団法人名古屋産業科学研究所 研究部 上席研究員
畔上研究所代表
名古屋大学名誉教授
 畔上 秀幸 氏

講演者略歴

畔上秀幸氏

1985年3月東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士).東京大学生産技術研究所助手, 1986年より豊橋技術科学大学助手,講師,助教授,1991年~1992年ミシガン大学客員研究員, 名古屋大学大学院情報科学研究科教授,情報学研究科教授を経て, 2022年3月名古屋大学を定年退職(名誉教授),現在,名古屋産業科学研究所研究部上席研究員, 畔上研究所代表.数値解析学,特に形状最適化問題の解法に関する研究に従事. 日本機械学会元フェロー,日本応用数理学会フェロー, Asian Society for Structural and Multidisciplinary Optimization フェロー.

要旨

CAE(Computer Aided Engineering)は,コンピュータ上で製品の設計や性能をシミュレーションする技術 として広く使われている.その出力を正しく評価する上で数値解析の原理を理解しておくことは重要である.
一方,関数解析は様々な分野で使われている.講演者は 形状最適化問題に関する研究をとおして関数解析を数学者らから学び,その重要さに気づかされてきた.本講演では,工学者の立場から関数解析を学んだ経験をお話しし,数値解析と形状最適化の原理にまつわる話題についてご紹介したい.

キーワード

  • 楕円型偏微分方程式の解の存在
  • 解の正則性
  • Galerkin法
  • 誤差解析
  • 形状最適化問題の構造
  • 形状最適化問題の最適解の存在

特別企画① パネルディスカッション「設計は計算でどこまで可能か?」 
2026年8月26日(水)13:00-14:30

<主旨>
過去2年にわたり,藤田先生(大阪大学)がモデレータとして設計工学に関するパネルを開催してきた.
今回は「設計は計算でどこまで可能か?」に焦点を絞って議論したい.設計の上流過程,すなわちConOpsを実現するための設計要求を定義する段階において「計算可能」な項目でなければ設計可能な機能として明確化できない.
また,計算可能であったとしても検証可能な定式化ができなければ設計案に落とし込むことはできない.一方で,設計は経験知(暗黙知)によって発展してきたという歴史もあり,それらの経験知は「設計要求」という陽な形式をとらずに実現されてきた面もある.
そのような背景を踏まえ,本企画では,数学モデルが可能となってきている3つの領域(感性,モデル構造,形状)の最新の知見を踏まえ,「計算」を設計にどのように導入しているか,またそのための課題について議論したい. 

<プログラム構成>
13:00-13:05「設計は計算でどこまで可能か?」趣旨説明 / 小木曽 望 (大阪公立大学)
13:05-13:20感性設計学 ― 予測脳から意味的価値へ / 柳澤 秀吉(東京大学)
13:23-13:38最適化をデザインするのは誰か ― Design of Design Optimization /
泉井 一浩(京都大学)
13:41-13:56形状処理に感性が入るとき / 長井 超慧(東京大学)
14:00-14:25全体討論
14:25-14:30まとめ /小木曽 望 (大阪公立大学)

特別企画② パネルディスカッション「設計実務者クロストーク-理論と現場をつないだ企業事例-」2026年8月27日(木) 14:10-15:40

理論と実践の壁を実際の設計現場で乗り越えてきた設計実務者たちによるクロストーク!企業における設計工学の活用事例を交えて語ります。トークパートではインタラクションツールで皆様の質問や投票を募り、会場で関心の高いテーマをピックアップして深めます。

<話題提供&パネリスト>
小野寺 誠(日立製作所)、乙守 正樹(アイシン)、王 岩(イーグル工業)

<オーガナイザー>
澤井 伽奈(ダイキン工業)、矢地 謙太郎(大阪大学)、小木曽 望(大阪公立大学)