講演情報
[P-019]回復期リハビリテーション病棟等の入院患者に対する口腔機能管理の実態と歯科・病棟看護職員に対するアンケート調査報告
○中根 綾子1、澤島 果林1、佐藤 響1 (1. JCHO東京新宿メディカルセンター 歯科・歯科口腔外科)
【目的】
令和6年6月の診療報酬改定に伴い,回復期リハビリテーション病棟等に入院する患者の口腔機能管理に対して新たな評価が新設され,当院では令和6年9月より取り組みを開始した。回復期リハビリテーション病棟及び地域包括ケア病棟に入院する患者の口腔内の状況と処置内容,入院病棟との連携等について検討し,今後の取り組みに役立てていきたい。
【方法】
令和6年9月から12月の間に,回復期等口腔機能管理の依頼があった入院患者の処置内容について集計した。また,歯科職員7名及び入院病棟看護職員55名に回復期口腔機能管理についてのアンケート調査を行ったので報告する。
【結果と考察】
依頼のあった回復期リハビリテーション病棟及び地域包括ケア病棟に入院している患者50名(男性27名,女性23名),平均年齢78.8歳であった。依頼科はリハビリテーション科41名,整形外科3名,精神科2名,内科・外科・脳神経内科・脊椎脊髄外科がそれぞれ1名であった。診療内容は口腔衛生管理のみが21名,口腔衛生管理に加えて義歯処置が13名,う蝕処置・摂食機能評価がそれぞれ4名,脱離物再セット・口腔粘膜疾患がそれぞれ3名,P急発2名,BP製剤投薬前の口腔内確認が1名であった。アンケートに回答があった歯科職員は7名(回収率100%),回復期リハビリテーション病棟及び地域包括ケア病棟看護職員は29名(回収率53%)であった。アンケート結果より歯科側の課題として,病棟や退院後の歯科医療機関との連携不足,急性期と回復期等の口腔機能管理の目的の違いを理解できていない等が挙げられた。病棟看護職員からの要望は,介護者に対する退院前指導や病棟との連携強化だった。今後回復期病棟等の口腔機能管理をより充実したものに整えていくために,これまでの周術期の口腔機能管理のみならず,回復期というステージに対する理解と患者並びに介護者指導など退院後を見据えた口腔機能管理と院内多職種との連携が必要不可欠であり,今後の課題が明らかとなった。
(COI開示:なし)
(倫理審査対象外)
令和6年6月の診療報酬改定に伴い,回復期リハビリテーション病棟等に入院する患者の口腔機能管理に対して新たな評価が新設され,当院では令和6年9月より取り組みを開始した。回復期リハビリテーション病棟及び地域包括ケア病棟に入院する患者の口腔内の状況と処置内容,入院病棟との連携等について検討し,今後の取り組みに役立てていきたい。
【方法】
令和6年9月から12月の間に,回復期等口腔機能管理の依頼があった入院患者の処置内容について集計した。また,歯科職員7名及び入院病棟看護職員55名に回復期口腔機能管理についてのアンケート調査を行ったので報告する。
【結果と考察】
依頼のあった回復期リハビリテーション病棟及び地域包括ケア病棟に入院している患者50名(男性27名,女性23名),平均年齢78.8歳であった。依頼科はリハビリテーション科41名,整形外科3名,精神科2名,内科・外科・脳神経内科・脊椎脊髄外科がそれぞれ1名であった。診療内容は口腔衛生管理のみが21名,口腔衛生管理に加えて義歯処置が13名,う蝕処置・摂食機能評価がそれぞれ4名,脱離物再セット・口腔粘膜疾患がそれぞれ3名,P急発2名,BP製剤投薬前の口腔内確認が1名であった。アンケートに回答があった歯科職員は7名(回収率100%),回復期リハビリテーション病棟及び地域包括ケア病棟看護職員は29名(回収率53%)であった。アンケート結果より歯科側の課題として,病棟や退院後の歯科医療機関との連携不足,急性期と回復期等の口腔機能管理の目的の違いを理解できていない等が挙げられた。病棟看護職員からの要望は,介護者に対する退院前指導や病棟との連携強化だった。今後回復期病棟等の口腔機能管理をより充実したものに整えていくために,これまでの周術期の口腔機能管理のみならず,回復期というステージに対する理解と患者並びに介護者指導など退院後を見据えた口腔機能管理と院内多職種との連携が必要不可欠であり,今後の課題が明らかとなった。
(COI開示:なし)
(倫理審査対象外)