講演情報
[摂食更新P-03]1)臨床指導(所属機関や地域における活動)
広島県内の回復期リハビリテーション病棟を有する病院での摂食嚥下障害診療支援活動
○吉田 光由1 (1. 藤田医科大学医学部歯科口腔外科学講座)
【目的】申請者は広島県内の回復期病棟を有する某病院で診療協力を行っており、これらの活動を研究成果として発表もしているので報告する。
【方法】2009年1月より同じく別の病院から診療協力に来られている耳鼻咽喉科医とともに月に1回診療支援を行っており、今日まで継続している。ここでは、主治医等から依頼のあった10名程度の患者に対して、耳鼻咽喉科医による嚥下内視鏡検査(VE)の後、共同で嚥下造影検査(VF)を実施し、リハビリテーション計画を立案、言語聴覚士に指示し、1カ月後に再評価を行うという流れで臨床指導を行っている。さらに、検査結果より舌の筋力低下に伴う嚥下障害であると診断した場合、義歯の修理や裏装、舌接触補助床(PAP)への改床といった治療も行っている。
【結果と考察】ここでの臨床支援活動の成果を以下の英語論文として発表している。
1)Yoshida M, Masuda S, Amano J, et al. Immediate effect of denture wearing on swallowing in rehabilitation hospital inpatients, J Am Geriatr Soc. 2013; 61:655-657.
上下顎での咬合支持のない8名の患者(男性6名、女性2名、平均年齢82歳)に対して、検査当日に使用されていなかった義歯をその場で使用できるようにしてその前後でのVF結果より、咽頭通過時間が短縮していたことを明らかとした。
2)Yoshida M, Endo Y, Nishimura R, et al. Palatal augmentation prosthesis (PAP) can improve swallowing function for the patients in rehabilitation hospital. J Prosthodont Res. 2019; 63:199-201.
上下顎での咬合支持のない18名の患者(男性13名、女性5名、平均年齢84歳)に対してPAP治療を実施した結果、2名の患者で誤嚥が解消し、3名の患者で咽頭残留物が消失した。 また、咽頭遅延時間と咽頭通過時間は有意に短縮していたことを明らかとした。
このような日常の臨床活動を論文として公表していくことが摂食嚥下リハビリテーションの発展につながっていくものと信じている。
(COI 開示:なし)(広島大学大学院医学系研究科倫理審査委員会承認番号E-1151)
【方法】2009年1月より同じく別の病院から診療協力に来られている耳鼻咽喉科医とともに月に1回診療支援を行っており、今日まで継続している。ここでは、主治医等から依頼のあった10名程度の患者に対して、耳鼻咽喉科医による嚥下内視鏡検査(VE)の後、共同で嚥下造影検査(VF)を実施し、リハビリテーション計画を立案、言語聴覚士に指示し、1カ月後に再評価を行うという流れで臨床指導を行っている。さらに、検査結果より舌の筋力低下に伴う嚥下障害であると診断した場合、義歯の修理や裏装、舌接触補助床(PAP)への改床といった治療も行っている。
【結果と考察】ここでの臨床支援活動の成果を以下の英語論文として発表している。
1)Yoshida M, Masuda S, Amano J, et al. Immediate effect of denture wearing on swallowing in rehabilitation hospital inpatients, J Am Geriatr Soc. 2013; 61:655-657.
上下顎での咬合支持のない8名の患者(男性6名、女性2名、平均年齢82歳)に対して、検査当日に使用されていなかった義歯をその場で使用できるようにしてその前後でのVF結果より、咽頭通過時間が短縮していたことを明らかとした。
2)Yoshida M, Endo Y, Nishimura R, et al. Palatal augmentation prosthesis (PAP) can improve swallowing function for the patients in rehabilitation hospital. J Prosthodont Res. 2019; 63:199-201.
上下顎での咬合支持のない18名の患者(男性13名、女性5名、平均年齢84歳)に対してPAP治療を実施した結果、2名の患者で誤嚥が解消し、3名の患者で咽頭残留物が消失した。 また、咽頭遅延時間と咽頭通過時間は有意に短縮していたことを明らかとした。
このような日常の臨床活動を論文として公表していくことが摂食嚥下リハビリテーションの発展につながっていくものと信じている。
(COI 開示:なし)(広島大学大学院医学系研究科倫理審査委員会承認番号E-1151)