講演情報

[SY3-3]-有病者歯科における対応と役割-

○石垣 佳希1 (1. 日本有病者歯科医療学会)
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【略歴】
1990年 日本歯科大学歯学部 卒業
1994年 日本歯科大学大学院歯学研究科(口腔外科学)修了
2000年 日本歯科大学歯学部口腔外科学教室第1講座 講師
2008年 日本歯科大学附属病院 准教授
2021年 日本歯科大学附属病院 総合診療科 教授
2024年 同 口腔外科教授(併任)、スペシャルニーズ歯科センター長(併任)
2025年 同 第一副院長

【主な資格】
日本口腔科学会(日本医学会分科会)指導医・認定医
日本有病者歯科医療学会(日本歯科医学会専門分科会)指導医・専門医
日本口腔外科学会(日本歯科医学会専門分科会)専門医
日本障害者歯科学会(日本歯科医学会専門分科会)認定医
(公社)全日本病院協会・(一社)日本医療法人協会 医療安全管理者
ICD制度協議会 インフェクションコントロールドクター
American Heart Association BLSインストラクター
現在、(一社)日本歯科専門医機構では10基本領域の専門医制度認定が進められていることはご存知のことと思います。すでに認定された5領域(歯科麻酔、歯周病、小児歯科、歯科放射線、歯科口腔外科)に加えて新たに補綴歯科、歯科保存、矯正歯科が認定され残るは2領域(歯科インプラント、総合歯科・いずれも仮称)のみとなります(2024年8月現在)。 
 総合歯科専門医(仮称)は(一社)日本老年歯科医学会、(公社)日本障害者歯科学会と当学会の3学会が英知を結集して制度設計を進めている新しい形の専門医制度であり、当学会内ではこれまで学術大会シンポジウムでその進捗状況を伝えました。現在カリキュラムは一定の方向性が示され最終段階を迎えている中で他学会においてもこのような討論の場を持てることは非常に有意義であり、平野浩彦理事長、片倉 朗大会長はじめ関係の皆様には感謝申し上げます。
 当学会の認定医制度は、「歯科医学と医学との協調のもとに基礎疾患を有する患者の歯科医療を安全に、そして安心して行える全身管理を主体とした医療の促進」という学会設立趣旨のもと、より高度な有病者歯科医療を行う医療従事者を育成することをその意義としています。2025年3月現在、認定医792 名、専門医515名、指導医308名の資格と156研修施設を認定し、国民の信託に応えるべく安心安全な有病者歯科医療が提供できる歯科医師の養成を進めています。
 今後は機構指導医の認定や全国一律に展開するための方策など課題は残されていますが、その中で当学会がこの制度にどのように貢献できるかをお示ししこの制度について皆様と意見交換させていただきたいと考えております。