講演情報
[SY3-4]―老年歯科における対応と役割―
○柏﨑 晴彦1 (1. 九州大学大学院歯学研究院 口腔顎顔面病態学講座 高齢者歯科学・全身管理歯科学分野 教授)
【略歴】
1992年 北海道大学歯学部卒業/北海道大学口腔外科学第二講座入局
1997年 北海道大学大学院歯学研究科博士課程修了(歯学博士)
1997年 北海道大学医学部付属癌研究施設非常勤講師
1999年 日本学術振興会特別研究員(スイス国立癌研究所に留学)
2002年 JR札幌鉄道病院・歯科口腔外科医長
2002年 北海道大学大学院歯学研究科口腔健康科学講座高齢者歯科学教室 助手(2007年〜助教)
2014年 北海道大学病院・高齢者歯科 講師
2016年 九州大学大学院歯学研究院口腔顎顔面病態学講座 高齢者歯科学・全身管理歯科学分野 教授
【主な資格】
日本老年歯科医学会 専門医・指導医,理事(認定制度委員長)
日本口腔外科学会 専門医・指導医
日本口腔科学会 認定医・指導医,評議員
国際口腔ケア学会 理事
日本口腔ケア学会 評議員
ICD制度協議会 Infection Control Doctor
1992年 北海道大学歯学部卒業/北海道大学口腔外科学第二講座入局
1997年 北海道大学大学院歯学研究科博士課程修了(歯学博士)
1997年 北海道大学医学部付属癌研究施設非常勤講師
1999年 日本学術振興会特別研究員(スイス国立癌研究所に留学)
2002年 JR札幌鉄道病院・歯科口腔外科医長
2002年 北海道大学大学院歯学研究科口腔健康科学講座高齢者歯科学教室 助手(2007年〜助教)
2014年 北海道大学病院・高齢者歯科 講師
2016年 九州大学大学院歯学研究院口腔顎顔面病態学講座 高齢者歯科学・全身管理歯科学分野 教授
【主な資格】
日本老年歯科医学会 専門医・指導医,理事(認定制度委員長)
日本口腔外科学会 専門医・指導医
日本口腔科学会 認定医・指導医,評議員
国際口腔ケア学会 理事
日本口腔ケア学会 評議員
ICD制度協議会 Infection Control Doctor
日本の専門医制度は変革の時期にある。医科では,2014年に日本専門医機構が設立され,2018年に19の基本領域と29のサブスシャルティ領域からなる新専門医制度がスタートした。一方,歯科では,2018年に日本歯科専門医機構が設立され,10 の基本領域の広告可能な新専門医制度認定が順次進められてきている。最後の10番目の基本領域である総合歯科専門医(仮称)は日本有病者歯科医療学会,日本障害者歯科学会および本学会が連携し1つの専門領域を構築するというものである。地域においてハイリスク患者や多職種連携へ対応可能な専門性を有する歯科医師を養成するために,3学会で制度設計を協議中である。
日本老年歯科医学会は1990 年に発足し.高齢者歯科医療の責任学会として活動している。現在(2024 年 12 月)会員数 4,331名,各都道府県に支部を持ち研修会等を実施し,安全安心な高齢者歯科医療に貢献をしている。また認定医367 名,専門医109名,指導医197 名,計 673 名の認定資格のある会員を有している。また全国に 88 の研修機関を有し,定められた専門医研修の到達目標に基づき専門医の養成を行っている。 本学会は高齢者歯科医療に関連するほぼすべての部分をカバーしているが,特に,歯科訪問診療,緩和ケア,摂食嚥下リハビリテーション,認知症患者の歯科治療,多職種連携において総合歯科専門医(仮称)制度に貢献できると考えている。歯科訪問診療においては学会の立場表明として「在宅歯科医療の基本的考え方」,「歯科における訪問診療を示す学術用語に関する考え方」を発出し,学会編集ガイドラインとして「歯科訪問診療における感染予防策の指針」「介護保険施設等入所者の口腔衛生管理マニュアル」など多くのマニュアルを作成している。摂食嚥下リハビリテーションにおいては,「摂食機能療法専門歯科医」の養成・認定事業,「摂食・嚥下リハビリテーションにおける診断支援としての舌機能検査法ガイドライン」「日本老年歯科医学会嚥下内視鏡検査指針」といった質の高いガイドラインを作成している。認知症に関しては「認知症患者の義歯診療ガイドライン」「認知症の人への歯科治療ガイドライン」を作成している。多職種連携に関しては,「脳卒中患者への医科歯科連携に関するガイドブック」「要介護高齢者の口腔・栄養管理のガイドライン」を作成し,介護保険事業に関する大変多くの老人保健健康増進事業を実施しており,総合歯科専門医(仮称)の制度構築には十分な能力を有しているといえる。
このように本学会は総合歯科専門医(仮称)制度の設計・運用に対して十分な役割を担うことができると考える。本シンポジウムではこれまでの本制度の協議状況と本学会の役割について述べる。
日本老年歯科医学会は1990 年に発足し.高齢者歯科医療の責任学会として活動している。現在(2024 年 12 月)会員数 4,331名,各都道府県に支部を持ち研修会等を実施し,安全安心な高齢者歯科医療に貢献をしている。また認定医367 名,専門医109名,指導医197 名,計 673 名の認定資格のある会員を有している。また全国に 88 の研修機関を有し,定められた専門医研修の到達目標に基づき専門医の養成を行っている。 本学会は高齢者歯科医療に関連するほぼすべての部分をカバーしているが,特に,歯科訪問診療,緩和ケア,摂食嚥下リハビリテーション,認知症患者の歯科治療,多職種連携において総合歯科専門医(仮称)制度に貢献できると考えている。歯科訪問診療においては学会の立場表明として「在宅歯科医療の基本的考え方」,「歯科における訪問診療を示す学術用語に関する考え方」を発出し,学会編集ガイドラインとして「歯科訪問診療における感染予防策の指針」「介護保険施設等入所者の口腔衛生管理マニュアル」など多くのマニュアルを作成している。摂食嚥下リハビリテーションにおいては,「摂食機能療法専門歯科医」の養成・認定事業,「摂食・嚥下リハビリテーションにおける診断支援としての舌機能検査法ガイドライン」「日本老年歯科医学会嚥下内視鏡検査指針」といった質の高いガイドラインを作成している。認知症に関しては「認知症患者の義歯診療ガイドライン」「認知症の人への歯科治療ガイドライン」を作成している。多職種連携に関しては,「脳卒中患者への医科歯科連携に関するガイドブック」「要介護高齢者の口腔・栄養管理のガイドライン」を作成し,介護保険事業に関する大変多くの老人保健健康増進事業を実施しており,総合歯科専門医(仮称)の制度構築には十分な能力を有しているといえる。
このように本学会は総合歯科専門医(仮称)制度の設計・運用に対して十分な役割を担うことができると考える。本シンポジウムではこれまでの本制度の協議状況と本学会の役割について述べる。