講演情報
[認定P-9]在宅における食事観察をもとに家族介護支援と食事環境調整により低栄養リスクを改善した症例
○山田 崇弘1、羽生 真也2 (1. すこやか歯科クリニック、2. 西日本病院)
【緒言・目的】
在宅高齢者では,口腔機能低下や摂食嚥下機能低下に生活環境要因が重なり,低栄養や誤嚥性肺 炎のリスクが高まる。本症例では,在宅におけるミールラウンドを用いた食事場面評価と家族介 護支援が,低栄養リスクの改善に有効であった一例を報告する。
【症例および経過】
在宅療養中の九十五歳男性で,心臓弁膜症および狭心症の既往を有する。近半年で体重減少が進 行し,主介護者である家族から「食事中にむせる」「食べさせ方が分からない」との相談があっ た。外来通院が困難であったため,訪問歯科診療にて評価を行った。初診時,義歯不適合,口腔 乾燥,低舌圧(二四・六kPa),咀嚼能力低下(グルコセンサー九四mg/dl)を認め,嚥下スクリ ーニングではEAT―10が十二点であった。ミールラウンドにより,姿勢不良,一口量過大,水分 の流し込みが誤嚥リスクおよび摂取量低下の主因と判断した。義歯調整,姿勢是正,とろみ水分 導入,一口量調整,口腔ケア手順を家族へ指導し,多職種と情報共有した。再評価では,むせの 頻度が減少し,摂取量が増加,体重は一・二kg増加した。
【考察】
在宅高齢者では,家族介護の再現性が介入効果を左右する。本症例では,ミールラウンドにより 実生活上の課題を明確化し,家族が実施可能な介助手順を提示したことで,摂食嚥下機能低下お よび低栄養の改善につながった。生活場面評価と家族介護支援を組み合わせた歯科介入の重要性 が示唆された。
(COI開示:なし) (倫理審査対象外) (患者本人より文書による同意を得た)
在宅高齢者では,口腔機能低下や摂食嚥下機能低下に生活環境要因が重なり,低栄養や誤嚥性肺 炎のリスクが高まる。本症例では,在宅におけるミールラウンドを用いた食事場面評価と家族介 護支援が,低栄養リスクの改善に有効であった一例を報告する。
【症例および経過】
在宅療養中の九十五歳男性で,心臓弁膜症および狭心症の既往を有する。近半年で体重減少が進 行し,主介護者である家族から「食事中にむせる」「食べさせ方が分からない」との相談があっ た。外来通院が困難であったため,訪問歯科診療にて評価を行った。初診時,義歯不適合,口腔 乾燥,低舌圧(二四・六kPa),咀嚼能力低下(グルコセンサー九四mg/dl)を認め,嚥下スクリ ーニングではEAT―10が十二点であった。ミールラウンドにより,姿勢不良,一口量過大,水分 の流し込みが誤嚥リスクおよび摂取量低下の主因と判断した。義歯調整,姿勢是正,とろみ水分 導入,一口量調整,口腔ケア手順を家族へ指導し,多職種と情報共有した。再評価では,むせの 頻度が減少し,摂取量が増加,体重は一・二kg増加した。
【考察】
在宅高齢者では,家族介護の再現性が介入効果を左右する。本症例では,ミールラウンドにより 実生活上の課題を明確化し,家族が実施可能な介助手順を提示したことで,摂食嚥下機能低下お よび低栄養の改善につながった。生活場面評価と家族介護支援を組み合わせた歯科介入の重要性 が示唆された。
(COI開示:なし) (倫理審査対象外) (患者本人より文書による同意を得た)
