講演情報

[摂食更新P-01]呼吸機能改善アプリの開発〜同⼤⼯学部における「創成プロジェクト」での活動

○久松 徳子1 (1. 長崎大学病院)
PDFダウンロードPDFダウンロード
★〔啓蒙活動〕の発表
【目的】 
 間接訓練には,簡単な器具や,一般におもちゃとしても使用されているものなどで訓練の継続を図っているが,長期の訓練を要する場合など,簡単さが逆に継続を阻むこともある。   
 そこで,呼吸機能に関する訓練をアプリ化して,楽しく継続でき,さらに交流もできないかと考え,同大工学部の実践型講義である「創成プロジェクト」において,モバイル端末で簡単に使用できるアプリなどの作製を発案,応募し採択され,学生とアプリの開発を行なっている。
 今回は,「創成プロジェクト」における活動を報告する。
【方法】 
 「呼吸機能に関連するアプリ開発」というテーマで,創成プロジェクトに応募し,摂食嚥下障害の説明と作製の理由・意図に関しプレゼンテーションを行い採択され,理解・納得した学生が参加することとなった。
 今回作製に用いた方法は,口すぼめ呼吸(フー)・ハフィング(ハッ)・パフィング(パッ)で,これら呼気を音声解析し,ゲームのコマンドとして用いた。
【結果と考察】 
 スマホのゲームが完成し,理学療法士や一般の方に体験していただき,トレーニング性とゲーム性に対し,5個の星での評価と感想や改善点などのコメントをいただいた。星のマーク数は概ね3〜5個で,「楽しくゲームを体験できた」「トレーニング的にも効果があるのではないか」などのコメントをいただいた。 
 「創成プロジェクト」での成果発表会にて優秀賞をいただき,上位チームとして「3大学学生ものづくり・アイデア展」にて発表,優秀賞を頂いた。 
 今回,工学部の学生が摂食嚥下障害を理解し,共感を得,異分野でも関わりたいとの思いを持ってもらえたことで,より一層の医工連携の大切さを感じた。 
 またゲーム作製における課題として,ゲームの内容・種類,呼気の強弱の調整,継続時間の計測,操作性,ゲーム実施者の機能に合わせ段階的に強化していくこと,効果の可視化など,多くの改善点が見つかり,今後対応が必要であると考える。 
 さらに,実践型講義である「創成プロジェクト」の次年度への発案の依頼を受けたことで,さらに認識を広げることができるのではないかと考える。 
 今後の展開として,上記の課題解決も含め,単にものづくりに終わらず,摂食嚥下障害の認知を広めるとともに,呼吸機能の改善・維持に寄与できるものへと作り込んでいきたいと考える。
(COI 開示:なし)
(倫理審査対象外)