講演情報
[摂食更新P-12]パーキンソン病患者の体重減少:経口内服薬治療とデバイス補助療法の影響差について
○梅本 丈二1 (1. 福岡大学病院摂食嚥下センター)
【目的】
体重減(WL)はパーキンソン病(PD)患者に最もみられる症状の一つであり、診断される数年前から始まることが報告されているが、WLとPD治療の関係は単純ではない。本研究目的は、PD治療がWLに与える影響の特徴を捉え、PD患者の栄養管理の手がかりを得ることである。
【方法】
対象は82名のPD患者(平均年齢58.4±10.2歳、平均Hoehn &Yahr重症度3.2±0.7)とした。内訳は、34名が脳深部刺激療法(DBS)、13名はレボドパ/カルビドパ経腸療法(LCIG)、35名が経口内服薬治療のみを受けていた。診療録から、発症年齢、罹病期間、治療方法、嚥下造影検査による嚥下障害スコア、血液検査結果、体重変化を抽出した。
【結果と考察】
WLとWL率の中央値は、それぞれ-1.0±2.8㎏/年と-1.9±4.7%であった。CONUT値に基づき、多くの患者(93%)の栄養状態が正常または軽度の栄養不良レベルに分類された。DBS群のWLの中央値は、経口内服薬のみ群よりも有意に低かった(p<0.01)。WL率は、発症年齢と有意な負の相関を示したが(rho=-0.328、p=0.003)、罹病期間とは有意な正の相関を示した(rho=0.231、p=0.04)。これらの結果から、発症初期PD患者のWLに注目すること、デバイス補助療法およびWLが顕著で経口内服薬治療を受けるPD患者の体重管理を行うことの重要性が示唆された。
(COI 開示:なし)
(福岡大学人を対象とする研究倫理審査委員会承認番号 H20-05-007)
体重減(WL)はパーキンソン病(PD)患者に最もみられる症状の一つであり、診断される数年前から始まることが報告されているが、WLとPD治療の関係は単純ではない。本研究目的は、PD治療がWLに与える影響の特徴を捉え、PD患者の栄養管理の手がかりを得ることである。
【方法】
対象は82名のPD患者(平均年齢58.4±10.2歳、平均Hoehn &Yahr重症度3.2±0.7)とした。内訳は、34名が脳深部刺激療法(DBS)、13名はレボドパ/カルビドパ経腸療法(LCIG)、35名が経口内服薬治療のみを受けていた。診療録から、発症年齢、罹病期間、治療方法、嚥下造影検査による嚥下障害スコア、血液検査結果、体重変化を抽出した。
【結果と考察】
WLとWL率の中央値は、それぞれ-1.0±2.8㎏/年と-1.9±4.7%であった。CONUT値に基づき、多くの患者(93%)の栄養状態が正常または軽度の栄養不良レベルに分類された。DBS群のWLの中央値は、経口内服薬のみ群よりも有意に低かった(p<0.01)。WL率は、発症年齢と有意な負の相関を示したが(rho=-0.328、p=0.003)、罹病期間とは有意な正の相関を示した(rho=0.231、p=0.04)。これらの結果から、発症初期PD患者のWLに注目すること、デバイス補助療法およびWLが顕著で経口内服薬治療を受けるPD患者の体重管理を行うことの重要性が示唆された。
(COI 開示:なし)
(福岡大学人を対象とする研究倫理審査委員会承認番号 H20-05-007)
