講演情報

[摂食更新P-14]多職種での摂食嚥下障害サポートを円滑に進めるための研修会の実施

○尾崎 由衛1 (1. 歯科医院 丸尾崎)
PDFダウンロードPDFダウンロード
【緒言】
 摂食嚥下障害を有する者を支援するためには,摂食嚥下障害およびその支援方法に関する知識と経験が必要である。また,摂食嚥下障害を有する者の生活の場は多様であり,それぞれの環境に応じて多職種が協働することが重要である。そこで,地域において摂食嚥下リハビリテーションを学ぶ機会を提供するとともに,摂食嚥下障害を支援する人と人とがつながる場を創出することを目的として,定期的に研修会(勉強会)を開催しているため,その取り組みについて報告する。
【方法】
 2019年より,大分県別府市の病院・施設に勤務する医療・介護職のうち,摂食嚥下リハビリテーションに関心を有する者を対象として,当院待合室にて研修会を開催している。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い一時中断したが,2023年10月に再開した。開催時間は,開始当初は19時であったが,再開後は土曜日14時30分としている。開催案内および参加申込みにはSNSを利用している。年間テーマとして,①摂食嚥下機能とその障害,②口腔ケア,③スクリーニング検査・精密検査,④食形態,⑤ポジショニング,⑥原因疾患別にみた摂食嚥下障害の特徴を設定し,これまでに19回開催した(現在は隔月開催)。講義形式を基本としつつ,理解を深める目的でテーマに応じた実習も積極的に取り入れ,口腔ケアの相互実習や嚥下調整食コード別の食形態の試食などを実施している。
【結果と考察】
 会場の都合上,参加人数は各回10名程度に制限している。19回までの延べ参加者数は178名であり,職種別内訳は管理栄養士53名(29.8%),言語聴覚士42名(21.9%),歯科衛生士39名(23.6%),歯科医師22名(12.4%),看護師10名(5.6%),薬剤師2名(1.1%),歯科助手3名(1.7%),その他7名であった。本研修会は,摂食嚥下リハビリテーションに関する知識習得のみならず,地域における多職種間の交流や意見交換の場としても活用されていることが,参加者の感想から示唆された。今後も,摂食嚥下リハビリテーションにおける多職種協働が円滑に行われる地域づくりの一助となることを目指し,研修会を継続していく予定である。
(COI開示:なし)
(倫理審査対象外)