講演情報
[摂食更新P-15]当附属病院における頭頸部腫瘍患者への連携
〜錠剤嚥下障害の実態調査〜
○藤井 航1 (1. 九州歯科大学摂食嚥下リハビリテーション学分野)
【目的】頭頸部腫瘍患者では手術後に,摂食嚥下障害を生じることが多く錠剤の服薬にも影響を及ぼす。しかし,錠剤嚥下障害の評価は難しく,対応に苦慮してきた。近年,錠剤嚥下に特化した自記式アセスメントツール「PILL-5[日本語版]アセスメントツール」が開発された。今回,PILL-5を頭頸部腫瘍術後患者に応用し,錠剤嚥下障害の実態を調査しその有用性を検討した。本学附属病院における頭頸部腫瘍術後患者への複数科における連携状況を併せ報告する。
【方法】PILL-5とは,錠剤・カプセルを飲み込む際の困難さを数値化する自己記入式質問票である。以下の5項目について,0(なし)〜4(毎回あった)点で評価を行う。「錠剤が喉につかえる」「錠剤が胸のあたりにつかえる」「錠剤を飲むことに怖さを感じる」「錠剤を飲むのが難しく,必要な薬の全てを飲み切ることができない」「粉砕したり,包んだりなど何かしら調整をしないと錠剤を飲むことができない」。合計点数が6点未満で正常,6点以上〜12点未満で軽度から中等度の錠剤嚥下障害,12点以上で中等度から重度の錠剤嚥下障害と判定する。内視鏡下嚥下機能検査(VE)による錠剤残留評価は,プラセボ錠剤3錠を患者の日常的内服方法で嚥下させ評価を行った。その後,PILL-5を調査しVE評価との関連について検討を行った。
【結果と考察】対象は,2022年8月から2025年12月の間に当センターを受診した頭頸部腫瘍患者において,PILL-5およびVEの評価を行った患者159名(男性71名,女性88名,平均年齢67.0±13.5歳)のうち,術前後の評価が可能であった初発患者49名(男性25名,女性24名,平均年齢64.8±14.1歳)である。原発部位は舌28名,歯肉16名,その他5名である。全例経鼻経管栄養であった。PILL-5の平均点は術前0.9±1.8点,術後2.4±2.6点であった。VEによる錠剤の残留は術前1例,術後7例であった。PILL-5とVEの一致率は術前98.0%,術後81.6%と相違を認めた。部位や術後日数などとは有意な関連性は認めなかった。頭頸部腫瘍術後では,基質的変化による末梢感覚の変化,経鼻経管栄養の挿入などの影響により,PILL-5と実際の残留とは異なる可能性が示唆された。
(COI開示:なし)(倫理審査:九州歯科大学研究倫理委員会 No.22-18)
【方法】PILL-5とは,錠剤・カプセルを飲み込む際の困難さを数値化する自己記入式質問票である。以下の5項目について,0(なし)〜4(毎回あった)点で評価を行う。「錠剤が喉につかえる」「錠剤が胸のあたりにつかえる」「錠剤を飲むことに怖さを感じる」「錠剤を飲むのが難しく,必要な薬の全てを飲み切ることができない」「粉砕したり,包んだりなど何かしら調整をしないと錠剤を飲むことができない」。合計点数が6点未満で正常,6点以上〜12点未満で軽度から中等度の錠剤嚥下障害,12点以上で中等度から重度の錠剤嚥下障害と判定する。内視鏡下嚥下機能検査(VE)による錠剤残留評価は,プラセボ錠剤3錠を患者の日常的内服方法で嚥下させ評価を行った。その後,PILL-5を調査しVE評価との関連について検討を行った。
【結果と考察】対象は,2022年8月から2025年12月の間に当センターを受診した頭頸部腫瘍患者において,PILL-5およびVEの評価を行った患者159名(男性71名,女性88名,平均年齢67.0±13.5歳)のうち,術前後の評価が可能であった初発患者49名(男性25名,女性24名,平均年齢64.8±14.1歳)である。原発部位は舌28名,歯肉16名,その他5名である。全例経鼻経管栄養であった。PILL-5の平均点は術前0.9±1.8点,術後2.4±2.6点であった。VEによる錠剤の残留は術前1例,術後7例であった。PILL-5とVEの一致率は術前98.0%,術後81.6%と相違を認めた。部位や術後日数などとは有意な関連性は認めなかった。頭頸部腫瘍術後では,基質的変化による末梢感覚の変化,経鼻経管栄養の挿入などの影響により,PILL-5と実際の残留とは異なる可能性が示唆された。
(COI開示:なし)(倫理審査:九州歯科大学研究倫理委員会 No.22-18)
