講演情報

[摂食更新P-22]歯科医院における摂食嚥下障害に対する臨床指導について

○村田 尚道1 (1. 医療法人社団湧泉会 ひまわり歯科)
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【目的】
 要介護高齢者においては、サルコペニアに起因する摂食嚥下障害患者も存在するため、歯科訪問診療における摂食嚥下障害の対応頻度は高いと考えられる。当院では、院内・外の歯科医師・歯科衛生士を対象に、歯科訪問診療を中心とした摂食嚥下リハビリテーションの講義・実習を行っている。本報告では、歯科医院における摂食機能療法専門歯科医師としての臨床指導および教育活動の実践状況について報告する。【方法】
 2017年から2020年まで、摂食嚥下リハビリテーションの基本的な内容について、当院の職員(歯科医師・歯科衛生士・看護師・保育士・管理栄養士)を対象に各年度において全10回の講義・実習を実施していた。2021年より、Covid-19感染拡大防止の観点からZoomを利用したオンライン形式による講義・症例検討会に変更し、2023年より院外の歯科医師・歯科衛生士も対象にしたオンラインセミナーとした。実習については、院内の歯科医師を対象とした少人体制の対面式で実施した。講義は、歯科訪問診療で行う摂食嚥下障害への対応についての基本的な内容、症例検討会では、訪問診療や摂食外来の症例について、検査画像や摂食嚥下リハビリテーションの実施画像を供覧し、症例の経過について報告、相互討議している。
【結果と考察】
 院内対象の講義では、多職種が摂食嚥下機能やその障害についての知識の共有を図った。当院では、相談事業として、親子教室、フレイル予防教室を実施しており、乳幼児や高齢者の食事に関する相談も受けている。院内スタッフが摂食嚥下障害の基本的な知識を学ぶことによって、これらの教室参加者の口腔機能発達不全症や口腔機能低下症といった口腔機能の異常を早期に把握する視点の共有に繋がったと考えられた。また、摂食機能障害については、専門外来へと繋ぐことができ、早期発見・治療へとつながった。現在は、院内でのオンライン形式の講義を応用して、院外の歯科医師、歯科衛生士を対象としたセミナーを開催しており、院外からの参加者は歯科訪問診療の経験者が中心となっている。今後は、多職種が参加して相互討論できる形式とすることで、地域における摂食嚥下障害への対応力の向上に寄与したいと考えている。
(COI開示:なし)
(倫理審査対象外)