講演情報

[摂食更新P-27]啓発活動(所属機関や地域における活動)報告

○保母 妃美子1 (1. 日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック)
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【目的】 
 演者は,現在大学の附属病院に在籍し,歯学部・衛生士学部の学生教育を行っている。
 また,高齢者施設,障害者施設,発達支援センター,特別支援学校など計9施設で摂食能療法専門歯科医師の専門性を活かし食支援,摂食指導を担当し,地域の歯科医師,施設看護師,施設歯科衛生士,管理栄養士,施設職員,市の担当職員,教員,保育士に対し講演・啓発活動を行っている。
 今回,某市歯科医師会からの委託児事業として,入所型障害者支援施設において行っている施設巡回歯科診療事業の活動について報告する。
【方法】
 入所型障害者支援施設において,地域の歯科医師,施設看護師,管理栄養士,施設職員,健康福祉課職員とともに事前カンファレンスを行い,対象者および施設職員の主訴を抽出し,ミールラウンドで外部観察評価を行い,事後カンファレンスで精密検査の必要性や,入居者をどのように支援していくかの協議を行っている。
 また,地域の歯科医師向けに摂食嚥下機能の研修会や,口腔機能検査の実習,施設職員向けに口腔の発達の講演や,訓練方法の実習を行っている。
【結果・考察】
 カンファレンスにおける協議の内容は,食形態,提供方法,介助法,姿勢調整,義歯製作・使用の必要性などであった。また,必要に応じて大学附属病院での摂食嚥下機能の精密検査を行い,対象者本人,家族,地域の歯科医師,施設看護師,管理栄養士,施設職員に情報共有を行った。
 適切な食形態の変更で「食べやすくなった」,「むせなくなった」という意見がある反面,対象者や本人や家族が「食形態の変更を受け入れられない」という意見もあり,今後の課題となった。
 また,研修会や講演では摂食嚥下の理解や訓練法の重要性の理解は高まったが,実際に必要な対応を行うことへの難しさが挙げられた。
 今後,一人でも多くの歯科医師や多職種が摂食機能療法に携わることができるよう,啓発活動を継続していくことが摂食機能療法専門歯科医師の責務であると考える。
(COI開示:なし)(倫理審査対象外)