講演情報

[摂食更新P-34]訪問歯科診療を通して行った摂食機能療法専門歯科医師としての活動

○横山 薫1 (1. ひがし林間歯科)
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【目的】
申請者は主に訪問歯科診療を行っている。今回,摂食機能療法専門歯科医師の更新にあたり,2023年4月から2026年1月までの活動を報告する。
【方法】
1) ミールラウンドでの施設スタッフへの指導:神奈川県相模原市の特別養護老人ホームの入所者のうち歯科介入希望者に対し,入所時にRSSTや水飲み検査,頸部聴診法にて入所時の食形態での摂食機能評価を行い,食形態の評価,ミールラウンドの必要性を評価した。ミールラウンドは各患者に毎月実施し,嚥下機能の変化に応じて食形態や介助方法などを検討し指導を行った。
2) 嚥下内視鏡検査(VE)を用いた嚥下評価・指導:患者,家族,施設スタッフ,ケアマネージャーからの嚥下機能評価依頼により,在宅や施設で訪問診療下にて嚥下内視鏡検査を用いた嚥下機能評価を行い,患者・家族・施設スタッフに対して指導を行った。
3) 研修会の実施:申請者が勤務する歯科医院や訪問診療先の施設で研修会を行った。
【結果と考察】
1) ミールラウンド対象患者は142名で,延べ956名に実施した。うち1名は,胃瘻からの経管栄養で禁飲食であったところ3食ムース食が摂取できるようになった。また,嚥下機能が安定してミールラウンド対象外となった患者は85名,退所などで中断した患者は12名であった。
2) VEを44件実施した。VEを複数回行った患者は7名で,嚥下機能に変化がみられ,頸部聴診法では判断が困難と思われた場合に実施した。検査後,訪問診療で継続的に嚥下指導を行い,1名は禁飲食から3食全粥・刻み食が摂取できるようになった。しかし,ケアホスピス入所患者などでは徐々に経口摂取できなくなる場合もあった。
1,2)において食事介助を拒否する等で嚥下機能以外の要因で基本通りの対応が困難な患者にこそ,多職種の意見を取り入れた対応が有用であった。今後も地域全体に多職種連携を定着させたい。
3) 申請者が勤務する歯科医院の歯科医師・歯科衛生士(約30名)を対象に,「口腔機能低下症(評価法や指導法)」について研修会を実施した。また,特別養護老人ホーム2施設で施設スタッフ(約35名)に対し,「嚥下の基礎と食事介助方法」について研修会を行った。
最近,外国人スタッフが増加して,研修会の資料作成や話し方に難しさを感じており,今後の課題である。
(COI開示:なし)(倫理審査対象外)