講演情報
[摂食更新P-40]ミールラウンドでの臨床実地による歯科医療従事者への摂食嚥下リハビリテーション技能研修
○新藤 広基1 (1. 新藤歯科医院)
【目的】
介護保険における施設サービス利用者に対する摂食機能評価と支援計画の作成を行う経口維持加算のニーズは高いが,算定率は半数にも及ばない。原因は様々だが実際に対応できる歯科医療機関が限られていることも一因であると考えられる。そのため,摂食嚥下リハビリテーションに関する知識と技術を持つ歯科医療従事者の増加が地域で求められる。今回介護福祉施設の経口維持加算算定の立ち上げを通して歯科医療従事者への技能研修を行ったため報告する。
【方法】
山梨県の歯科診療所に勤務する歯科医師,歯科衛生士を対象とし, 同県の介護福祉施設への訪問診療による摂食嚥下機能評価を開始した2022年4月から月1回の訪問診療日に①解剖・生理学,②全身状態・栄養評価,③正常な摂食嚥下動態,④摂食嚥下の異常所見,⑤スクリーニング検査と嚥下機能精査,⑥間接訓練と代償方法,⑦疾患別対応方法の講義を行った。訪問診療前後に症例検討と訓練やスクリーニング検査の実習を行い,施設でのミールラウンドと摂食支援カンファレンスに同行した。歯科医師は嚥下内視鏡検査(VE)の相互実習を30回行った後に患者に対して実施することとした。参加者全員の目標として日本摂食嚥下リハビリテーション学会の認定士取得を目指した。対象患者には訪問診療開始前に書面での同意を得ている。
【結果と考察】
現在までに歯科医師4名,歯科衛生士8名が参加した。訪問診療にて46名の患者(平均年齢88.4±7.5歳,男性6名, 女性40名)の摂食嚥下機能評価を行い,施設の管理栄養士,看護師,介護支援員との摂食支援カンファレンスに参加した。摂食機能障害の原疾患は認知症,脳血管疾患,神経変性疾患,頭頸部癌,精神疾患,呼吸器疾患,廃用症候群であった。訪問開始から2025年12月まで各患者に対して平均15.5回の評価を行い,VEの実施は68件だった。参加者のうち5名が摂食嚥下リハビリテーション学会認定士を取得し,各歯科診療所にて摂食機能評価を実施している。施設への訪問人数の制限等の問題はあるが,臨床実地による研修は有効であると考えられた。今後も参加者を募り,地域での摂食嚥下リハビリテーションを促進したい。
(COI 開示:なし)
(倫理審査対象外)
介護保険における施設サービス利用者に対する摂食機能評価と支援計画の作成を行う経口維持加算のニーズは高いが,算定率は半数にも及ばない。原因は様々だが実際に対応できる歯科医療機関が限られていることも一因であると考えられる。そのため,摂食嚥下リハビリテーションに関する知識と技術を持つ歯科医療従事者の増加が地域で求められる。今回介護福祉施設の経口維持加算算定の立ち上げを通して歯科医療従事者への技能研修を行ったため報告する。
【方法】
山梨県の歯科診療所に勤務する歯科医師,歯科衛生士を対象とし, 同県の介護福祉施設への訪問診療による摂食嚥下機能評価を開始した2022年4月から月1回の訪問診療日に①解剖・生理学,②全身状態・栄養評価,③正常な摂食嚥下動態,④摂食嚥下の異常所見,⑤スクリーニング検査と嚥下機能精査,⑥間接訓練と代償方法,⑦疾患別対応方法の講義を行った。訪問診療前後に症例検討と訓練やスクリーニング検査の実習を行い,施設でのミールラウンドと摂食支援カンファレンスに同行した。歯科医師は嚥下内視鏡検査(VE)の相互実習を30回行った後に患者に対して実施することとした。参加者全員の目標として日本摂食嚥下リハビリテーション学会の認定士取得を目指した。対象患者には訪問診療開始前に書面での同意を得ている。
【結果と考察】
現在までに歯科医師4名,歯科衛生士8名が参加した。訪問診療にて46名の患者(平均年齢88.4±7.5歳,男性6名, 女性40名)の摂食嚥下機能評価を行い,施設の管理栄養士,看護師,介護支援員との摂食支援カンファレンスに参加した。摂食機能障害の原疾患は認知症,脳血管疾患,神経変性疾患,頭頸部癌,精神疾患,呼吸器疾患,廃用症候群であった。訪問開始から2025年12月まで各患者に対して平均15.5回の評価を行い,VEの実施は68件だった。参加者のうち5名が摂食嚥下リハビリテーション学会認定士を取得し,各歯科診療所にて摂食機能評価を実施している。施設への訪問人数の制限等の問題はあるが,臨床実地による研修は有効であると考えられた。今後も参加者を募り,地域での摂食嚥下リハビリテーションを促進したい。
(COI 開示:なし)
(倫理審査対象外)
