講演情報

[摂食更新P-42]4)啓発活動(所属機関や地域における活動)
福岡県で食支援に関わる多職種により構成された会の活動と課題

○岩佐 康行1 (1. 原土井病院 歯科)
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【目的】
 摂食嚥下機能に問題を抱える人が安心して口から食べることができるように,地域で支援することは重要である。福岡県で食支援に関わる多職種により構成された会はいくつかあり,演者が代表世話人を務める会は活動開始から16年が経過した。今回,これまでの活動を振り返り,今後の課題について検討した。
【方法】
 「福岡摂食嚥下サポート研究会」活動開始の2010年と現在における,世話人の人数と構成,これまでの参加人数および収支などを調査した。
【結果と考察】
 ① 世話人:設立時は10名で,歯科医師3名,医師2名,看護師3名,言語聴覚士1名,管理栄養士1名であった。現在は17名で,歯科医師4名,医師4名,看護師4名,言語聴覚士2名,管理栄養士2名,歯科衛生士1名である。地域別では,福岡市周辺が8名,北九州市周辺が5名,久留米市周辺が2名,および県外2名となっている。当初から職種の構成や地域のバランスに配慮してきた結果,16年間本会を継続できたとものと考える。
 ② 参加人数:のべ3,500名を超える参加があった。しかし,第1回の215名から第10回の496名をピークに,以後200名を超えていない。特にCovid-19の影響で2020年の開催を断念して以降の開催は不規則で,参加は100名を切っている。これに伴い,収支は2021年(無料開催)以降マイナスである。近年はWEB動画等で多くの情報が得られるため,わざわざ会場に足を運ぶ価値のある内容を企画する必要がある。
 ③ 摂食機能療法専門歯科医師として,発足時から多職種連携の必要性と,そこに歯科医療職が参加する重要性を啓発している。例として,2022年は演者が「with コロナの時代における口腔ケア」を講演した。また,本年7月には外部から摂食機能療法専門歯科医師を招聘して,リハビリテーション・栄養・口腔の連携を念頭に「STと歯科における連携の実際」についてご講演いただく予定である。具体的な連携のイメージを参加者が共有することで,実際の連携につながることを期待している。
 ④ その他,設立時の世話人10名中7名が現在も世話人を務めていることから,会の継続性には代替わりを進める必要がある。本会に先行して活動を行っていた2つの会は,すでに存在しない。現状は厳しいが,地域に求められる活動を継続することが重要と考えている。
(COI開示:なし)
(倫理審査対象外)