講演情報
[LS6]口腔機能管理と摂食嚥下リハをつなぐ地域歯科医療の役割
~食と栄養を起点とした継続支援モデル~
○谷口 裕重1 (1. 朝日大学歯学部 摂食嚥下リハビリテーション学分野/朝日大学病院 口腔管理・食支援センター)

【学歴・職歴】
2008年 新潟大学医歯学総合研究科 博士課程 卒業/摂食・嚥下リハビリテーション学分野 助教
2010年 新潟大学医歯学総合病院摂食・嚥下機能回復部 講師
2012年 Johns Hopkins University, Post-Doctoral Fellow
2015年 藤田医科大学医学部歯科・口腔外科 講師
2018年 朝日大学歯学部障害者歯科学分野 准教授
2020年 朝日大学歯学部摂食嚥下リハビリテーション学分野 准教授
2023年 朝日大学歯学部摂食嚥下リハビリテーション学分野 主任教授
2024年 朝日大学病院口腔管理・食支援センター センター長(併任)
【資格】
日本老年歯科医学会 摂食機能療法専門歯科医師/指導医
日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士
日本栄養治療学会 認定歯科医
日本リハビリテーション栄養学会 リハ栄養指導士
【著書】
患者さんにしっかり説明できる4 摂食嚥下リハビリテーション読本
2008年 新潟大学医歯学総合研究科 博士課程 卒業/摂食・嚥下リハビリテーション学分野 助教
2010年 新潟大学医歯学総合病院摂食・嚥下機能回復部 講師
2012年 Johns Hopkins University, Post-Doctoral Fellow
2015年 藤田医科大学医学部歯科・口腔外科 講師
2018年 朝日大学歯学部障害者歯科学分野 准教授
2020年 朝日大学歯学部摂食嚥下リハビリテーション学分野 准教授
2023年 朝日大学歯学部摂食嚥下リハビリテーション学分野 主任教授
2024年 朝日大学病院口腔管理・食支援センター センター長(併任)
【資格】
日本老年歯科医学会 摂食機能療法専門歯科医師/指導医
日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士
日本栄養治療学会 認定歯科医
日本リハビリテーション栄養学会 リハ栄養指導士
【著書】
患者さんにしっかり説明できる4 摂食嚥下リハビリテーション読本
AWGS2025サルコペニア診断基準において,リスク因子として嚥下困難または嚥下機能障害が明記され,サルコペニアの早期発見・早期介入の観点から,摂食嚥下機能を含めた歯科の視点の重要性が再認識されている。介護分野においては令和6年度の介護報酬改定で,リハビリテーション・口腔・栄養の一体的取り組みとして「連携体制加算」や「口腔連携強化加算」が新設された。医療においても「リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算」が新設され,さらに,令和8年度診療報酬改定では,医科歯科連携のさらなる推進として「口腔管理連携加算」や「医科歯科連携訪問加算」などが新設され,入院患者の口腔状態に応じた歯科介入を評価する仕組みが強化された。これにより,口腔と全身状態,特に栄養状態を統合的に評価・介入する体制が評価されるなど,全身機能と口腔を包括的に支える枠組みが整備されつつある。
一方,地域の現場ではこれらの制度が十分に機能しているとは言い難い。特に地方では,口腔環境の悪化や摂食嚥下障害を背景に誤嚥性肺炎を繰り返す高齢者が依然として多く,歯科受診率の低下や訪問歯科診療体制の不足といった構造的課題が存在する。このような状況において,地域歯科医療が果たす役割は一層重要となっている。
さらに,摂食嚥下障害の病態は多様化しており,サルコペニアやフレイルに関連した障害の増加が指摘されている。これらに対しては,嚥下機能のみならず,食事摂取状況や栄養状態,さらには心理・社会的背景を含めた包括的評価が不可欠である。リハビリテーション栄養は1.0から2.0を経て,近年では心理・社会・スピリチュアル側面を含む「リハ栄養3.0」へと発展しており,「食べること」を中心とした支援の重要性が強調されている。
我々の臨床では,咀嚼機能や嚥下機能の低下が食欲低下と関連し,結果として栄養状態や生活機能に影響を及ぼすことが示唆されている。また,食事内容の可視化や継続的モニタリング(食習慣記録の活用等)を通じて,口腔機能訓練と栄養支援を統合することが,介入の質向上および機能改善に寄与する可能性が示されている。
これらを踏まえ,口腔機能管理は単なる「口腔内の管理」にとどまらず,「食と栄養」を起点として摂食嚥下リハビリテーションへと接続するハブとして再定義する必要がある。すなわち,地域歯科医療は,多職種連携の中で継続的な食支援を担い,高齢者の生活機能,さらには心理・スピリチュアル側面を含めたウェルビーイングの維持に寄与する重要な役割を担う。
本セミナーでは,地域歯科医療における口腔機能管理を起点に,食事・栄養の視点を統合した摂食嚥下リハビリテーションの継続支援モデルについて,臨床事例,地域連携,多職種協働,さらにデジタル技術の活用も含めて概説する。
一方,地域の現場ではこれらの制度が十分に機能しているとは言い難い。特に地方では,口腔環境の悪化や摂食嚥下障害を背景に誤嚥性肺炎を繰り返す高齢者が依然として多く,歯科受診率の低下や訪問歯科診療体制の不足といった構造的課題が存在する。このような状況において,地域歯科医療が果たす役割は一層重要となっている。
さらに,摂食嚥下障害の病態は多様化しており,サルコペニアやフレイルに関連した障害の増加が指摘されている。これらに対しては,嚥下機能のみならず,食事摂取状況や栄養状態,さらには心理・社会的背景を含めた包括的評価が不可欠である。リハビリテーション栄養は1.0から2.0を経て,近年では心理・社会・スピリチュアル側面を含む「リハ栄養3.0」へと発展しており,「食べること」を中心とした支援の重要性が強調されている。
我々の臨床では,咀嚼機能や嚥下機能の低下が食欲低下と関連し,結果として栄養状態や生活機能に影響を及ぼすことが示唆されている。また,食事内容の可視化や継続的モニタリング(食習慣記録の活用等)を通じて,口腔機能訓練と栄養支援を統合することが,介入の質向上および機能改善に寄与する可能性が示されている。
これらを踏まえ,口腔機能管理は単なる「口腔内の管理」にとどまらず,「食と栄養」を起点として摂食嚥下リハビリテーションへと接続するハブとして再定義する必要がある。すなわち,地域歯科医療は,多職種連携の中で継続的な食支援を担い,高齢者の生活機能,さらには心理・スピリチュアル側面を含めたウェルビーイングの維持に寄与する重要な役割を担う。
本セミナーでは,地域歯科医療における口腔機能管理を起点に,食事・栄養の視点を統合した摂食嚥下リハビリテーションの継続支援モデルについて,臨床事例,地域連携,多職種協働,さらにデジタル技術の活用も含めて概説する。
