講演情報
[O-1-5]多剤アレルギーを有する高齢患者の全身麻酔下歯科治療経験
○旭 吉直1,2、大道 士郎1,2、宮本 順美1,2、杉本 有加2 (1. 社会医療法人大道会森之宮病院、2. 社会医療法人大道会ボバース記念病院)
【緒言・目的】
全身麻酔を安全に施行するうえで薬剤アレルギーは重要な阻害因子である。神経筋遮断薬,抗菌薬,ラテックスが代表的な原因であるが,その他の薬剤が関与する場合もある。今回私達は,少なくとも6種類の薬剤に対するアレルギー反応の既往を有する高齢の患者に対し,セボフルラン(SEV)とラリンジアルマスクエアウェイ(LMA)を用いた全身麻酔下で歯科治療を施行したので報告する。なお,本発表に関して患者,家族から書面による同意を得ている。
【症例および経過】
患者:61歳女性,身長145 cm,体重46 kg。既往歴および現病歴:脳性麻痺と知的障害があり障害者施設に入所中で,下顎前歯部ブリッジの支台歯3歯の抜歯目的で当院を受診した。これまでアセトアミノフェン,ロキソプロフェンナトリウム水和物,セフカペンピボキシル塩酸塩水和物,レボフロキサシン水和物,セフジトレンピボキシル,オセルタミビルリン酸塩の6種類で薬疹を経験していた。一方,3年前には他院で左大腿骨骨折手術をSEV,レミフェンタニル(RMFT),ロクロニウム臭化物などを用いた全身麻酔下に安全に受けていた。今回,拒否が強いことから全身麻酔下でレントゲン撮影および抜歯を行う方針とした。通常はプロポフォール(PROP)とRMFTを用いることが多いが,アレルギー歴を考慮してSEVを主体とすることにした。治療当日は亜酸化窒素,酸素,SEV吸入により麻酔導入し,自発呼吸下でパノラマエックス線写真を撮影した。その後,SEV吸入下にLMAを挿入し,抜歯を問題なく遂行した。術中術後を通じて異常は認められなかった。
【考察】
当院では以前にもPROPが原因と考えられる薬疹既往のある患者に対し,SEVによる全身麻酔下に安全に歯科治療を行った経験がある。また,吸入麻酔薬は多剤アレルギー患者に有用であるとの報告もある。今回もSEVとLMAにより多剤アレルギー患者に対して安全に全身麻酔管理下で歯科治療を実施できた。
COI開示なし。
倫理審査対象外。
全身麻酔を安全に施行するうえで薬剤アレルギーは重要な阻害因子である。神経筋遮断薬,抗菌薬,ラテックスが代表的な原因であるが,その他の薬剤が関与する場合もある。今回私達は,少なくとも6種類の薬剤に対するアレルギー反応の既往を有する高齢の患者に対し,セボフルラン(SEV)とラリンジアルマスクエアウェイ(LMA)を用いた全身麻酔下で歯科治療を施行したので報告する。なお,本発表に関して患者,家族から書面による同意を得ている。
【症例および経過】
患者:61歳女性,身長145 cm,体重46 kg。既往歴および現病歴:脳性麻痺と知的障害があり障害者施設に入所中で,下顎前歯部ブリッジの支台歯3歯の抜歯目的で当院を受診した。これまでアセトアミノフェン,ロキソプロフェンナトリウム水和物,セフカペンピボキシル塩酸塩水和物,レボフロキサシン水和物,セフジトレンピボキシル,オセルタミビルリン酸塩の6種類で薬疹を経験していた。一方,3年前には他院で左大腿骨骨折手術をSEV,レミフェンタニル(RMFT),ロクロニウム臭化物などを用いた全身麻酔下に安全に受けていた。今回,拒否が強いことから全身麻酔下でレントゲン撮影および抜歯を行う方針とした。通常はプロポフォール(PROP)とRMFTを用いることが多いが,アレルギー歴を考慮してSEVを主体とすることにした。治療当日は亜酸化窒素,酸素,SEV吸入により麻酔導入し,自発呼吸下でパノラマエックス線写真を撮影した。その後,SEV吸入下にLMAを挿入し,抜歯を問題なく遂行した。術中術後を通じて異常は認められなかった。
【考察】
当院では以前にもPROPが原因と考えられる薬疹既往のある患者に対し,SEVによる全身麻酔下に安全に歯科治療を行った経験がある。また,吸入麻酔薬は多剤アレルギー患者に有用であるとの報告もある。今回もSEVとLMAにより多剤アレルギー患者に対して安全に全身麻酔管理下で歯科治療を実施できた。
COI開示なし。
倫理審査対象外。
