講演情報
[O-2-4]骨粗鬆症治療薬使用女性高齢者における歯科用骨形態評価プログラムを使用した経年的評価
○大槻 榮人1、川上 哲司1、大槻 麻1、藤田 宏人1、川村 一喜2、大槻 浩一1 (1. 医療法人社団おおつき会大槻歯科医院、2. かわむら歯科)
【目的】
歯科パノラマエックス線写真の歯科用骨形態評価プログラムを使用し,骨粗鬆症治療薬使用女性高齢者の経年的評価を行ったのでその概要を報告する。
【方法】
歯科用骨形態解析システム(PanoSCOPE)は,下顎骨の皮質骨の粗鬆化に関わる指標である下顎骨皮質骨指数(MCI)と下顎骨下縁の皮質骨の厚み(MCW)から骨粗鬆症のリスクを判定することが可能である。MCIは,両側皮質骨の内側表面がスムーズ(I型),皮質骨の内側表面は不規則となり内側近傍の皮質骨内部に線状の吸収が認められる(II型),皮質骨全体にわたり高度な線状の吸収と皮質骨の断裂が認められる(III型)の3分類した。MCWの計測部位はオトガイ孔下であり,骨粗鬆症の疑いありと判定される基準値は2.6mm未満である。MCMIは,コンピュータにて収集された皮質骨形態に関する画像工学的な特徴量から計算したものであり,35以上64以下の場合は軽度異常、65以上の場合は高度異常と評価した。
【結果と考察】
当院を受診した65歳以上の骨粗鬆症治療薬使用女性高齢者患者47例(初回平均年齢72.8歳)を対象とし,約3年ごとに2回から5回経年的評価を行った。骨粗鬆症治療薬は,経口薬として骨吸収抑制薬(ビスホスホネート系)34例,活性型ビタミンD3製剤22例,骨吸収抑制薬(SERM)1例,ビタミンK2製剤1例(重複あり),注射薬として骨吸収抑制薬(RANKL抗体)2例,骨吸収抑制薬(ビスホスホネート系)1例,骨形成促進薬(副甲状腺ホルモン)1例使用していた。 下顎骨皮質骨指数MCIは,I型0例,II型7例,III型40例であり,経過中II型からIII型に10.6%悪化し,8.5%がIII型からII型に軽減した。MCWは,初回右側平均2.1mm(基準値2.6mm未満78.7%),左側平均2.0mm(基準値2.6mm未満80.9%)であり,経年的に増加傾向であった。MCMIは,初回正常0例,軽度異常6例(12.8%),重度異常は41例(87.2%)であり,経年的に軽度異常は増加し,重度異常は減少傾向にあった。
【結語】骨粗鬆症治療薬使用女性高齢者に対して歯科用骨形態評価プログラムを使用した経年的評価を行ったので報告した。
COI開示:なし
倫理審査対象外
歯科パノラマエックス線写真の歯科用骨形態評価プログラムを使用し,骨粗鬆症治療薬使用女性高齢者の経年的評価を行ったのでその概要を報告する。
【方法】
歯科用骨形態解析システム(PanoSCOPE)は,下顎骨の皮質骨の粗鬆化に関わる指標である下顎骨皮質骨指数(MCI)と下顎骨下縁の皮質骨の厚み(MCW)から骨粗鬆症のリスクを判定することが可能である。MCIは,両側皮質骨の内側表面がスムーズ(I型),皮質骨の内側表面は不規則となり内側近傍の皮質骨内部に線状の吸収が認められる(II型),皮質骨全体にわたり高度な線状の吸収と皮質骨の断裂が認められる(III型)の3分類した。MCWの計測部位はオトガイ孔下であり,骨粗鬆症の疑いありと判定される基準値は2.6mm未満である。MCMIは,コンピュータにて収集された皮質骨形態に関する画像工学的な特徴量から計算したものであり,35以上64以下の場合は軽度異常、65以上の場合は高度異常と評価した。
【結果と考察】
当院を受診した65歳以上の骨粗鬆症治療薬使用女性高齢者患者47例(初回平均年齢72.8歳)を対象とし,約3年ごとに2回から5回経年的評価を行った。骨粗鬆症治療薬は,経口薬として骨吸収抑制薬(ビスホスホネート系)34例,活性型ビタミンD3製剤22例,骨吸収抑制薬(SERM)1例,ビタミンK2製剤1例(重複あり),注射薬として骨吸収抑制薬(RANKL抗体)2例,骨吸収抑制薬(ビスホスホネート系)1例,骨形成促進薬(副甲状腺ホルモン)1例使用していた。 下顎骨皮質骨指数MCIは,I型0例,II型7例,III型40例であり,経過中II型からIII型に10.6%悪化し,8.5%がIII型からII型に軽減した。MCWは,初回右側平均2.1mm(基準値2.6mm未満78.7%),左側平均2.0mm(基準値2.6mm未満80.9%)であり,経年的に増加傾向であった。MCMIは,初回正常0例,軽度異常6例(12.8%),重度異常は41例(87.2%)であり,経年的に軽度異常は増加し,重度異常は減少傾向にあった。
【結語】骨粗鬆症治療薬使用女性高齢者に対して歯科用骨形態評価プログラムを使用した経年的評価を行ったので報告した。
COI開示:なし
倫理審査対象外
