講演情報
[O-4-4]地域在住高齢者における口腔機能訓練継続実施の背景に関する検討:能勢健康長寿研究(のせけん)
○吉本 美枝1、高阪 貴之2、福岡 智子3、小澤 純子4、上田 和美5、権田 知也2、池邉 一典2 (1. 公益社団法人京都府歯科衛生士会、2. 大阪大学大学院歯学研究科 有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座、3. 大阪府豊能郡能勢町 福祉部健康づくり課、4. 大手前短期大学、5. はぐくむ歯科クリニック)
【目的】
大阪府豊能郡能勢町は,介護予防事業のひとつとして,口腔機能訓練「かみかみ百歳体操」の実施に取り組んでいる。我々は2022年度より,大阪大学医学部保健学科とともに,同事業の効果検証を目的に,能勢健康長寿研究(のせけん)に参画し,“通いの場”にて歯科衛生士による歯科保健指導を実施している。昨年の本学会では,「地域在住高齢者の口腔機能訓練継続実施における変化の背景に関する検討」において,参加者の行動変容に着目し,その関連因子について報告した。今回は,口腔機能訓練を継続して実施する者と実施しない者に着目し,訓練の継続に関与する可能性のある背景因子を明らかにすることを目的とした。
【方法】
本研究の対象者は,“のせけん”において,2023年2月から3月のベースライン調査,および2024年8月から2025年8月のフォローアップ調査に参加した148名(男性36名,女性112名,ベースライン時平均年齢75.7歳)とした。自宅での口腔機能訓練の有無について回答を得た結果より,ベースライン時およびフォローアップ時のいずれにおいても「自宅での訓練あり」と回答した者を継続群(61名),いずれも「なし」と回答した者を未実施群(45名)とした。ベースライン時における1日の歯磨き回数,歯科医院での口腔清掃指導経験の有無について,質問票を用いて調査した.継続群と未実施群における各項目の分布について比較した。
【結果と考察】
継続群では,男性が13.1%,女性が86.9%であったのに対し,未実施群では,男性が33.3%,女性が66.7%であった。1日の歯磨き回数について,「2回以上」と回答した者は,継続群で88.5%,未実施群で84.4%であった。歯科医院で口腔清掃指導を受けたことがある者は,継続群で73.7%,未実施群で48.9%であった。以上より,口腔機能訓練の継続には,性別や歯科医院での口腔清掃指導の経験など,複数の背景因子が関連している可能性が示された。本研究で得られた知見をもとに,今後は高齢者が訓練を継続できるよう,より効果的なアプローチ法を検討していく必要があると考えられる。
(COI開示:なし)
(大阪大学大学院歯学研究科・歯学部および歯学部附属病院倫理審査委員会承認番号:R4-E7)
大阪府豊能郡能勢町は,介護予防事業のひとつとして,口腔機能訓練「かみかみ百歳体操」の実施に取り組んでいる。我々は2022年度より,大阪大学医学部保健学科とともに,同事業の効果検証を目的に,能勢健康長寿研究(のせけん)に参画し,“通いの場”にて歯科衛生士による歯科保健指導を実施している。昨年の本学会では,「地域在住高齢者の口腔機能訓練継続実施における変化の背景に関する検討」において,参加者の行動変容に着目し,その関連因子について報告した。今回は,口腔機能訓練を継続して実施する者と実施しない者に着目し,訓練の継続に関与する可能性のある背景因子を明らかにすることを目的とした。
【方法】
本研究の対象者は,“のせけん”において,2023年2月から3月のベースライン調査,および2024年8月から2025年8月のフォローアップ調査に参加した148名(男性36名,女性112名,ベースライン時平均年齢75.7歳)とした。自宅での口腔機能訓練の有無について回答を得た結果より,ベースライン時およびフォローアップ時のいずれにおいても「自宅での訓練あり」と回答した者を継続群(61名),いずれも「なし」と回答した者を未実施群(45名)とした。ベースライン時における1日の歯磨き回数,歯科医院での口腔清掃指導経験の有無について,質問票を用いて調査した.継続群と未実施群における各項目の分布について比較した。
【結果と考察】
継続群では,男性が13.1%,女性が86.9%であったのに対し,未実施群では,男性が33.3%,女性が66.7%であった。1日の歯磨き回数について,「2回以上」と回答した者は,継続群で88.5%,未実施群で84.4%であった。歯科医院で口腔清掃指導を受けたことがある者は,継続群で73.7%,未実施群で48.9%であった。以上より,口腔機能訓練の継続には,性別や歯科医院での口腔清掃指導の経験など,複数の背景因子が関連している可能性が示された。本研究で得られた知見をもとに,今後は高齢者が訓練を継続できるよう,より効果的なアプローチ法を検討していく必要があると考えられる。
(COI開示:なし)
(大阪大学大学院歯学研究科・歯学部および歯学部附属病院倫理審査委員会承認番号:R4-E7)
