講演情報
[O-4-7]リクライニング角度の違いがオトガイ舌骨筋に与える影響:地域在住高齢女性による検討
○市川 陽子1,2、加藤 陽子1,2、青嶋 美紀1,2、手銭 ひろ1,2、大日方 雪乃1,2、宮地 祥生1,2、高橋 賢晃1,2、吉田 光由3、田村 文誉1,2、菊谷 武1,2 (1. 日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック、2. 日本歯科大学附属病院 口腔リハビリテーション科、3. 藤田医科大学 歯科・口腔外科学講座)
【目的】
嚥下関連筋のうち,オトガイ舌骨筋は喉頭挙上および食道入口部開大により摂食嚥下動作に寄与するが,摂食嚥下場面での姿勢変化がオトガイ舌骨筋へどのように影響するかについてはまだ不明な点が多い。本研究では,地域在住高齢女性の姿勢変化としてのリクライニング角度がオトガイ舌骨筋に及ぼす影響について検討することを目的とした。
【方法】
対象は,2025年5月に京都府K市で開催された体力測定会に参加した高齢女性のうち研究の同意を得た71名,平均年齢77.0±4.6歳である。超音波診断装置 LOGIQ® P10を用い,被検時の姿勢は,端座位,リクライニング60度,30度に設定し,頸部角度はすべて0-5度頸部前屈位で,足底は接地させた。各姿勢での安静時のオトガイ舌骨筋の筋硬度,縦横比,舌圧,3cc飲水時のオトガイ舌骨筋の面積変化率を測定し,リクライニング角度の違いがオトガイ舌骨筋に及ぼす影響について,反復測定による分散分析,Freidman’s testを用いて検討した。
【結果と考察】
端座位,60,30度とリクライニング角度変化に伴いオトガイ舌骨筋の硬度は減少し(p < 0.001),舌圧(p = 0.038),オトガイ舌骨筋縦横比(p < 0.001)は,端座位と比較すると,リクライニングしたほうが高い値を示した。一方,嚥下時のオトガイ舌骨筋断面積変化率には有意差はみられなかった。以上より,端座位よりもリクライニング位にするとオトガイ舌骨筋がより筋緊張しない状態になると考えられた。また,舌圧もやや高い値を示したことから,端座位よりリクライニング位にしたほうが,高齢者では嚥下しやすい可能性が示唆された。
(COI開示:なし)(日本歯科大学 倫理審査委員会承認番号 NDU-T2024-66)
嚥下関連筋のうち,オトガイ舌骨筋は喉頭挙上および食道入口部開大により摂食嚥下動作に寄与するが,摂食嚥下場面での姿勢変化がオトガイ舌骨筋へどのように影響するかについてはまだ不明な点が多い。本研究では,地域在住高齢女性の姿勢変化としてのリクライニング角度がオトガイ舌骨筋に及ぼす影響について検討することを目的とした。
【方法】
対象は,2025年5月に京都府K市で開催された体力測定会に参加した高齢女性のうち研究の同意を得た71名,平均年齢77.0±4.6歳である。超音波診断装置 LOGIQ® P10を用い,被検時の姿勢は,端座位,リクライニング60度,30度に設定し,頸部角度はすべて0-5度頸部前屈位で,足底は接地させた。各姿勢での安静時のオトガイ舌骨筋の筋硬度,縦横比,舌圧,3cc飲水時のオトガイ舌骨筋の面積変化率を測定し,リクライニング角度の違いがオトガイ舌骨筋に及ぼす影響について,反復測定による分散分析,Freidman’s testを用いて検討した。
【結果と考察】
端座位,60,30度とリクライニング角度変化に伴いオトガイ舌骨筋の硬度は減少し(p < 0.001),舌圧(p = 0.038),オトガイ舌骨筋縦横比(p < 0.001)は,端座位と比較すると,リクライニングしたほうが高い値を示した。一方,嚥下時のオトガイ舌骨筋断面積変化率には有意差はみられなかった。以上より,端座位よりもリクライニング位にするとオトガイ舌骨筋がより筋緊張しない状態になると考えられた。また,舌圧もやや高い値を示したことから,端座位よりリクライニング位にしたほうが,高齢者では嚥下しやすい可能性が示唆された。
(COI開示:なし)(日本歯科大学 倫理審査委員会承認番号 NDU-T2024-66)
