講演情報
[P-005]デジタルを活用し、3次元プリント有床義歯でPAP床義歯を製作し、舌圧を改善させた1症例
○千原 明得1、神山 大地2 (1. 医療法人眞仁会 元町デンタルクリニック、2. ZERO DENT合同会社)
【緒言・目的】
令和7年12月1日の保険治療改正に上下総義歯同時製作のみではあるが3次元プリント有床義歯が収載された。デジタルツールを活用することで通法とは異なる治療方法や効果を生み出すことができると感じている。本症例で挙げたPAP床は,通常上顎の口蓋部の形態は製作者の任意で形を作るか,通法通り総義歯を製作し装着したのちにティッシュコンディショナー等を利用して形を整えていく。前者は完成物こそ綺麗に仕上がってくるが,装着後の形態修正が必要になる可能性があり、後者は患者に適した形態を付与できるが物性や清掃性に問題がある。そこで,本症例では患者に適した口蓋の形態を維持しながら長期的に清潔に保ち,舌圧が改善されたので報告する。
【症例および経過】
患者は80代女性,現在は施設に入所中。施設より食事中の食べこぼしや嚥下障害の症状が確認され,当歯科医院に相談された。舌圧検査を実施したところ舌圧低下症と診断されたため、PAP床の使用による舌圧の機能改善が必要と判断した。通法通りにアルジネート印象材を使用しての印象採得を行い,GoAにて咬合採得を行った。本来であればロウ義歯試適を行うのだが今回3Dプリンターで造形したトライインデンチャーを使用し,試適後約1ヶ月ほど使用しながら,その期間にティッシュコンディショナーを使用して口蓋部の形態を付与していった。適切な形態が付与できたのちに,トライインデンチャーをディスクトップスキャナーにてスキャンし,同じ形にてPAP床を完成させた。
【考察】
患者はPAP床を使用することで舌圧が向上されたことで主訴であった食べこぼしや嚥下障害の症状が改善された。またトライインデンチャーを使用しながら口蓋の形態を患者に適した形に作り込むことができたことで,完成前に舌圧を測定することもできた。加えて,完成後にティッシュコンディショナー等は使用していないので,使用後に汚れやデンチャープラークが溜まる等の不潔域が発生しないことも患者の健康維持向上につながると思う。デジタルを活用することで,通法では得ることのできないより患者に寄り添った歯科医療を提供することが可能となった。
(COI 開示:なし)
(倫理審査対象外)
令和7年12月1日の保険治療改正に上下総義歯同時製作のみではあるが3次元プリント有床義歯が収載された。デジタルツールを活用することで通法とは異なる治療方法や効果を生み出すことができると感じている。本症例で挙げたPAP床は,通常上顎の口蓋部の形態は製作者の任意で形を作るか,通法通り総義歯を製作し装着したのちにティッシュコンディショナー等を利用して形を整えていく。前者は完成物こそ綺麗に仕上がってくるが,装着後の形態修正が必要になる可能性があり、後者は患者に適した形態を付与できるが物性や清掃性に問題がある。そこで,本症例では患者に適した口蓋の形態を維持しながら長期的に清潔に保ち,舌圧が改善されたので報告する。
【症例および経過】
患者は80代女性,現在は施設に入所中。施設より食事中の食べこぼしや嚥下障害の症状が確認され,当歯科医院に相談された。舌圧検査を実施したところ舌圧低下症と診断されたため、PAP床の使用による舌圧の機能改善が必要と判断した。通法通りにアルジネート印象材を使用しての印象採得を行い,GoAにて咬合採得を行った。本来であればロウ義歯試適を行うのだが今回3Dプリンターで造形したトライインデンチャーを使用し,試適後約1ヶ月ほど使用しながら,その期間にティッシュコンディショナーを使用して口蓋部の形態を付与していった。適切な形態が付与できたのちに,トライインデンチャーをディスクトップスキャナーにてスキャンし,同じ形にてPAP床を完成させた。
【考察】
患者はPAP床を使用することで舌圧が向上されたことで主訴であった食べこぼしや嚥下障害の症状が改善された。またトライインデンチャーを使用しながら口蓋の形態を患者に適した形に作り込むことができたことで,完成前に舌圧を測定することもできた。加えて,完成後にティッシュコンディショナー等は使用していないので,使用後に汚れやデンチャープラークが溜まる等の不潔域が発生しないことも患者の健康維持向上につながると思う。デジタルを活用することで,通法では得ることのできないより患者に寄り添った歯科医療を提供することが可能となった。
(COI 開示:なし)
(倫理審査対象外)
