講演情報
[P-012]デジタル技術を活用したオーラルフレイル予防複合プログラムの改善増強効果の検証
○星野 日和1、松尾 浩一郎1、田中 美咲1、日髙 玲奈1、三上 理沙子2、相田 潤3、小城 明子5、増田 裕次4 (1. 東京科学大学大学院 医歯学総合研究科 地域・福祉口腔機能管理学分野、2. 東京科学大学大学院医歯学総合研究科先端材料評価学分野、3. 東京科学大学大学院医歯学総合研究科 歯科公衆衛生学分野、4. 松本歯科大学 総合歯科医学研究所、5. 日本女子大学 食科学部 栄養学科)
【目的】
フレイル予防にデジタル活用が期待される中,口腔領域のデジタルヘルスケアの社会実装はまだ未成熟である。われわれは,これまで咀嚼・口腔・栄養の要素を取り入れたオーラルフレイル(OF)予防複合プログラム(CAMCAM-P)を開発,検証してきた。今回われわれは,LINEポータルアプリを併用したCAMCAM-Dxを新たに開発し,CAMCAM-DxによるOFの改善増強効果について検証した。
【方法】
2021,2022年の長野県シニア大学の3学部受講の1年生のうち,本研究に同意が得られ,研究前後の調査に参加した210名(対照群,男性86名,平均年齢71.6±5.6歳)および,2023,2024年に同様に参加した235名(Dx群,男性70名,平均年齢70.7±5.8歳)を対象とした。介入として,月に1回「噛みごたえがあり栄養をしっかり取れる“カムカム弁当”を食べながら,口の健康,咀嚼,栄養・食事に関する講話を30分程度聴講するカムカム健康プログラムを5回受講した。また,Dx群ではプログラム用LINEポータルアプリを利用し情報配信などを受け取った。評価項目は,介入前後のOFチェックリスト(OFI-8),基本チェックリスト(KCL), カムカムチェック(CAMチェック)とした。対照群とDx群における評価項目への介入効果の差を一般線形モデル分析にて検討した。
【結果と考察】
OFI-8は,対照群では,介入前後で3.4±2.5から3.2±2.3,Dx群では,2.6±2.2から2.2±2.0へとDx群でより有意な改善がみられた(P=0.004)。KCLも同様に,対照群では,介入前後で4.8±3.2から4.6±3.1,Dx群では,3.9±2.8から3.5±2.7へとDx群でより有意な改善がみられた(P=0.035)。CAMチェックスコアは,両群間で統計学的な有意差を認めなかった(P = 0.407)。 以上より,アプリ併用のCAMCAM-Pにより,より強いオーラルフレイルやフレイルの改善効果があることが示唆された。会場集合でのプログラムに加えて,オンラインでの情報配信やチャットコミュニティを組み合わせることで,プログラムへのより強いアドヒアランスが生まれる可能性が示唆された。
COI 開示なし
東京科学大学歯学系倫理審査委員会D2022-001-07
フレイル予防にデジタル活用が期待される中,口腔領域のデジタルヘルスケアの社会実装はまだ未成熟である。われわれは,これまで咀嚼・口腔・栄養の要素を取り入れたオーラルフレイル(OF)予防複合プログラム(CAMCAM-P)を開発,検証してきた。今回われわれは,LINEポータルアプリを併用したCAMCAM-Dxを新たに開発し,CAMCAM-DxによるOFの改善増強効果について検証した。
【方法】
2021,2022年の長野県シニア大学の3学部受講の1年生のうち,本研究に同意が得られ,研究前後の調査に参加した210名(対照群,男性86名,平均年齢71.6±5.6歳)および,2023,2024年に同様に参加した235名(Dx群,男性70名,平均年齢70.7±5.8歳)を対象とした。介入として,月に1回「噛みごたえがあり栄養をしっかり取れる“カムカム弁当”を食べながら,口の健康,咀嚼,栄養・食事に関する講話を30分程度聴講するカムカム健康プログラムを5回受講した。また,Dx群ではプログラム用LINEポータルアプリを利用し情報配信などを受け取った。評価項目は,介入前後のOFチェックリスト(OFI-8),基本チェックリスト(KCL), カムカムチェック(CAMチェック)とした。対照群とDx群における評価項目への介入効果の差を一般線形モデル分析にて検討した。
【結果と考察】
OFI-8は,対照群では,介入前後で3.4±2.5から3.2±2.3,Dx群では,2.6±2.2から2.2±2.0へとDx群でより有意な改善がみられた(P=0.004)。KCLも同様に,対照群では,介入前後で4.8±3.2から4.6±3.1,Dx群では,3.9±2.8から3.5±2.7へとDx群でより有意な改善がみられた(P=0.035)。CAMチェックスコアは,両群間で統計学的な有意差を認めなかった(P = 0.407)。 以上より,アプリ併用のCAMCAM-Pにより,より強いオーラルフレイルやフレイルの改善効果があることが示唆された。会場集合でのプログラムに加えて,オンラインでの情報配信やチャットコミュニティを組み合わせることで,プログラムへのより強いアドヒアランスが生まれる可能性が示唆された。
COI 開示なし
東京科学大学歯学系倫理審査委員会D2022-001-07
