講演情報
[P-015]当院認定栄養ケアステーションが運営する認知症カフェにおける地域活動の成果
○深津 ひかり1 (1. 医療法人 ふかつ歯科)
【目的】三重県四日市市では、R4年の認知症フレンドリー宣言以降、認知症があってもなくても誰もが暮らしやすいまちの実現に向けた取り組みの一つとして認知症早期診断事業が開始されている。一方、早期発見されたものの介護支援に繋がらない「空白の期間」の平均は17ヶ月である1)との報告があり、この期間にスムーズに介護支援へ繋げられる体制や受け皿づくりが地域の課題となっている。当院では、受け皿としての役割を果たす目的で認知症カフェを定期的に開催しており、今回その成果を報告する。【方法】四日市市の委託を受け、令和4年6月から月に1回認知症カフェを開催した。参加者は地域住民の他に、医療機関や民生委員から紹介された当事者や介護者である。【結果と考察】開始から2年半が経過し、現在約20名の参加者が定期的に参加されている。その中で介護支援に繋がった例を紹介する。例1.63歳女性、主治医からの勧めで夫とともに参加。参加から約1年後に夫から介護保険の取得に関する相談があり、地域包括支援センターのケアマネージャーと対話する機会を何度か設け、今後介護申請予定である。また、介護支援に繋がらなかったが外出の機会を作れた例2.も経験した。88歳女性、外出を拒否していたが、当院の訪問歯科の受け入れは良かった。介護者から外での交流ができないかとの相談があり、受け入れの良い歯科スタッフがいる認知症カフェへ参加することとなった。その後3ヶ月ほどは参加されたが、行き渋りにより終了した。 当院のカフェの参加者の大半は健常高齢者であるものの、認知症当事者やその介護者の参加もあり、特に例1.では、介護者と頻回に個別に対話する機会を設けたことで介護支援に繋げられたと考える。例2.では、継続的には参加してもらえなかったが、当院の患者であり、顔見知りのスタッフがいるという安心感により、数回ではあるものの外出を促すことができた。これは訪問歯科診療を行い、日頃から介護者やケアマネージャーと連携をとっている当院が行うカフェの強みであると考える。今後もこの強みを活かして、空白の期間における受け皿としての取り組みを継続したい。COI 開示:なし、倫理審査対象外
参考図書:知症疾患医療センターにおける診断後支援事例集. 厚生労働省. https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001324327.pdf
参考図書:知症疾患医療センターにおける診断後支援事例集. 厚生労働省. https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001324327.pdf
