講演情報
[P-036]一般歯科医院における口腔リハビリテーションと栄養管理との併用が口腔機能低下予防に及ぼす影響
○夫馬 秋野1,2、多田 瑛2、水谷 早貴2、天埜 皓太2、大塩 茉奈2、木村 将典2、谷口 裕重2 (1. いまえだ歯科・口腔外科・矯正歯科、2. 朝日大学歯学部 摂食嚥下リハビリテーション学分野)
★〔研究〕・〔調査〕の発表
【目的】
高齢者の口腔機能低下は、自覚症状に乏しく見過ごされやすい。その結果、食事摂取量が徐々に減少し、低栄養や水分不足を招くことで口腔機能のさらなる低下を招くという悪循環に陥る可能性がある。一方で、低栄養や水分不足は口腔機能の低下を加速させ、フレイルの進行にもつながるため、歯科医院における早期介入が重要である。中でも、栄養管理と口腔リハビリテーションを同時に行うことは、相乗的な効果が期待できる。本研究の目的は、一般歯科医院で管理栄養士が口腔リハビリテーションと栄養管理を並行して実施することが、口腔機能低下の改善にどのように寄与するかを検討することである。
【方法】
対象は当院に通院する50歳以上の高齢患者64名(平均年齢 69.2歳、男性26名、女性38名)とし、事前に生活習慣のアンケートを行った上で、初回に口腔機能精密検査を実施した。同時に、管理栄養士が食事調査および簡易的栄養評価(Vivoo)を行い、その結果をもとに口腔機能訓練のアドバイスと栄養指導を実施した。その後半年間、2~3か月ごとの口腔メインテナンス時に口腔機能の再評価および栄養管理を継続し、初回との比較を行った。
【結果と考察】
初回時に自覚症状がない患者は24/64名で、うち口腔機能低下症と診断されたのは28/64名であった。栄養状態では、低栄養もしくはその疑いが21/64名(32.8%)に認められ、蛋白質・水分・カロリー摂取の不足がみられた。半年間の介入により、管理栄養士による継続的な栄養指導に基づき、水分摂取量の増加、蛋白質摂取の改善、食事内容のバランス調整が行われた。これに伴い口腔乾燥の軽減が認められた。さらに、口腔リハビリの併用により、口腔内細菌数の減少や舌口唇運動機能の改善も確認された。以上より、一般歯科においては口腔機能検査とともに簡易的栄養評価を実施し、栄養状態を可視化することで、口腔機能および栄養状態の双方の改善につながる可能性が示唆された。その役割を管理栄養士が担うことで、医科歯科連携では得られにくい細やかな食支援が可能となる。患者が自覚しにくい口腔機能低下を早期に捉え、栄養管理とリハビリを統合した介入へとつなげる上で、管理栄養士の存在は極めて有用であると考えられた。
(COI開示:なし)(倫理審査対象外)
【目的】
高齢者の口腔機能低下は、自覚症状に乏しく見過ごされやすい。その結果、食事摂取量が徐々に減少し、低栄養や水分不足を招くことで口腔機能のさらなる低下を招くという悪循環に陥る可能性がある。一方で、低栄養や水分不足は口腔機能の低下を加速させ、フレイルの進行にもつながるため、歯科医院における早期介入が重要である。中でも、栄養管理と口腔リハビリテーションを同時に行うことは、相乗的な効果が期待できる。本研究の目的は、一般歯科医院で管理栄養士が口腔リハビリテーションと栄養管理を並行して実施することが、口腔機能低下の改善にどのように寄与するかを検討することである。
【方法】
対象は当院に通院する50歳以上の高齢患者64名(平均年齢 69.2歳、男性26名、女性38名)とし、事前に生活習慣のアンケートを行った上で、初回に口腔機能精密検査を実施した。同時に、管理栄養士が食事調査および簡易的栄養評価(Vivoo)を行い、その結果をもとに口腔機能訓練のアドバイスと栄養指導を実施した。その後半年間、2~3か月ごとの口腔メインテナンス時に口腔機能の再評価および栄養管理を継続し、初回との比較を行った。
【結果と考察】
初回時に自覚症状がない患者は24/64名で、うち口腔機能低下症と診断されたのは28/64名であった。栄養状態では、低栄養もしくはその疑いが21/64名(32.8%)に認められ、蛋白質・水分・カロリー摂取の不足がみられた。半年間の介入により、管理栄養士による継続的な栄養指導に基づき、水分摂取量の増加、蛋白質摂取の改善、食事内容のバランス調整が行われた。これに伴い口腔乾燥の軽減が認められた。さらに、口腔リハビリの併用により、口腔内細菌数の減少や舌口唇運動機能の改善も確認された。以上より、一般歯科においては口腔機能検査とともに簡易的栄養評価を実施し、栄養状態を可視化することで、口腔機能および栄養状態の双方の改善につながる可能性が示唆された。その役割を管理栄養士が担うことで、医科歯科連携では得られにくい細やかな食支援が可能となる。患者が自覚しにくい口腔機能低下を早期に捉え、栄養管理とリハビリを統合した介入へとつなげる上で、管理栄養士の存在は極めて有用であると考えられた。
(COI開示:なし)(倫理審査対象外)
