講演情報

[P-041]速やかな病診連携で対応した、歯科定期管理時に経験した早期口腔がん症例

○青山 行彦1 (1. 医療法人Respect 浜松アクトタワー青山歯科室)
PDFダウンロードPDFダウンロード
【緒言・目的】
 口腔がんは,開業歯科医師が視診により検出できる頭頚部領域の悪性腫瘍である。最近当院の定期管理時で経験した口腔がんの3症例は,速やかに専門科のある病院との連携で対応し,その経過も良好であったので報告する。
【症例および経過】
症例1:70歳男性。歯周病管理上3か月毎の定期管理を提案したが,仕事が多忙との理由で,前回受診から約9か月後の2016年3月15日,「右下7部に食物が当たって痛い」との主訴で受診。同部位歯肉の白色膨隆所見により歯肉がんを疑い,当日にA総合病院歯科口腔外科に紹介。翌日,口腔外科で組織検査実施するも,悪性(-)。その後の再生検でも悪性(-),3回目の生検を全身麻酔下で実施し悪性(+)。
5月30日,右下顎悪性腫瘍切除+右下顎辺縁切除術施行。
症例2:71歳男性。3か月毎の定期管理目的で,2021年11月5日当院受診。舌右側面部に白色病変を認め,症状自覚から3週間経過しており,即日B市立総合病院口腔外科に紹介。11月11日同科生検で悪性(+),12月16日舌悪性腫瘍切除術施行。
症例3:52歳女性。2023年11月21日,定期管理受診時に舌左側面の口内炎症状の訴えがあり,同部位にやや広範囲の白色病変を認めた。白板症との臨床診断を告げ,同日精査目的でA病院耳鼻科に紹介。12月6日舌部分切除施行,扁平上皮がんの病理診断を得た。
【考察】
この3症例を通じて,開業歯科におけるプライマリケアの重要性を改めて認識する機会となった。特に悪性腫瘍を疑われる病変に対しては,速やかな病診連携の実施が良好な予後を担保すると考える。
(COI 開示:なし)
(倫理審査対象外)
(本3症例報告に際しては,患者本人から同意を頂いている。)