講演情報
[P-043]歯科と言語聴覚士が連携し在宅の摂食嚥下を地域で広く支える取り組みと今後の可能性
○工藤 慎也1、赤沼 正康1 (1. 社会医療法人 豊生会 東苗穂にじいろ歯科クリニック)
【背景】
75歳以上高齢者の肺炎は7割が誤嚥性肺炎と言われており、厚労省の統計によると誤嚥性肺炎の死亡者数は、2020年42,746人、2024年63,665人と増加、高齢者人口のピークアウトは2055年頃と言われ、それまでに減少するのは難しいと予想される。
【問題点】
高齢者は入院すると原因疾患に関わらず臥床時間が長くなり運動や認知機能、嚥下能力の低下、義歯の未使用や不適合等が表面化する傾向がある。回復には長い時間が必要で入院前と同じ状態に戻るのも難しい場合が多い。退院時に食事形態が「お粥」「嚥下食」「水分とろみ」「介助」「姿勢制限」へ変わり施設や在宅に戻っても、入院中と同等の食事や介護環境の提供が難しい場合も多い。退院後に身体状態が改善または悪化した際、「元の食事に戻したいけど、誤嚥が心配」「むせが増えた」「いつまでとろみが必要?」という悩みの相談先も少ない。
【現状】
摂食嚥下の専門である言語聴覚士(以下ST)の勤務先は約7割が医療機関だが、外来や訪問で診療可能な所は多くない。通所サービスもSTの在籍割合が少なく、訪問看護や訪問リハビリテーションはサービス利用開始までに準備期間が必要で「リハビリすること」が前提にもあり、迅速な対応や単発的な評価に応じることは難しい。摂食嚥下を診ることが出来る歯科医師も少なく、需要に対するサービス供給が在宅系では特に不足しており、摂食嚥下難民は地域の中に多く埋もれている可能性がある。
【活動内容】
当クリニックにはSTが在籍し訪問歯科に同行、診療の一環として自宅や施設で嚥下評価、歯科医師による嚥下内視鏡検査も実施している。我々は多様なニーズに応える為に、『速やかな対応』『的確な指導による早期誤嚥予防や入院回避』『退院後の継続フォロー』『歯科関連職種の嚥下スキル向上』『医科歯科連携』という役割を果たすことを目指し、自宅や施設で安心して食べ続ける、胃瘻でも口から少し食べる、美味しい物を大切な人と共感するという、個別の食生活の想いに寄り添うことを最優先にしている。更に管理栄養士が加わり栄養管理をすることで長く在宅での生活を実現でき、このような活動が他の地域でも展開されることで、誤嚥性肺炎の予防と摂食嚥下難民の問題に広く支援出来る可能性があると考える。(倫理審査対象外)(COI 開示:なし)
75歳以上高齢者の肺炎は7割が誤嚥性肺炎と言われており、厚労省の統計によると誤嚥性肺炎の死亡者数は、2020年42,746人、2024年63,665人と増加、高齢者人口のピークアウトは2055年頃と言われ、それまでに減少するのは難しいと予想される。
【問題点】
高齢者は入院すると原因疾患に関わらず臥床時間が長くなり運動や認知機能、嚥下能力の低下、義歯の未使用や不適合等が表面化する傾向がある。回復には長い時間が必要で入院前と同じ状態に戻るのも難しい場合が多い。退院時に食事形態が「お粥」「嚥下食」「水分とろみ」「介助」「姿勢制限」へ変わり施設や在宅に戻っても、入院中と同等の食事や介護環境の提供が難しい場合も多い。退院後に身体状態が改善または悪化した際、「元の食事に戻したいけど、誤嚥が心配」「むせが増えた」「いつまでとろみが必要?」という悩みの相談先も少ない。
【現状】
摂食嚥下の専門である言語聴覚士(以下ST)の勤務先は約7割が医療機関だが、外来や訪問で診療可能な所は多くない。通所サービスもSTの在籍割合が少なく、訪問看護や訪問リハビリテーションはサービス利用開始までに準備期間が必要で「リハビリすること」が前提にもあり、迅速な対応や単発的な評価に応じることは難しい。摂食嚥下を診ることが出来る歯科医師も少なく、需要に対するサービス供給が在宅系では特に不足しており、摂食嚥下難民は地域の中に多く埋もれている可能性がある。
【活動内容】
当クリニックにはSTが在籍し訪問歯科に同行、診療の一環として自宅や施設で嚥下評価、歯科医師による嚥下内視鏡検査も実施している。我々は多様なニーズに応える為に、『速やかな対応』『的確な指導による早期誤嚥予防や入院回避』『退院後の継続フォロー』『歯科関連職種の嚥下スキル向上』『医科歯科連携』という役割を果たすことを目指し、自宅や施設で安心して食べ続ける、胃瘻でも口から少し食べる、美味しい物を大切な人と共感するという、個別の食生活の想いに寄り添うことを最優先にしている。更に管理栄養士が加わり栄養管理をすることで長く在宅での生活を実現でき、このような活動が他の地域でも展開されることで、誤嚥性肺炎の予防と摂食嚥下難民の問題に広く支援出来る可能性があると考える。(倫理審査対象外)(COI 開示:なし)
