講演情報

[P-045]某回復期病院における高齢者の入院時の口腔状態について

○德永 文1、稲富 みぎわ1、秋山 悠一1、平塚 正雄2,3、氷室 秀高3 (1. 医療法人社団秀和会 水巻歯科診療所、2. 医療法人社団秀和会 小倉北歯科医院、3. 医療法人社団秀和会 小倉南歯科医院)
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(目的)
 高齢者の口腔健康管理は,栄養状態や全身機能の回復,さらには生活の質(QOL)にも関わる重要な要素である。回復期病院においては,入院初期から歯科衛生士が介入することで機能回復やその期間,退院後の生活支援に寄与すると考えられる。本研究では,福岡県内の某回復期病院の入院患者を対象にOHAT-J1)を用いて入院時の口腔内を評価し,その実態を明らかにすることを目的とした。
(方法)
 回復期リハビリテーション病棟,地域包括ケア病棟からなる福岡県内の某回復期病院にて,2025年4月~11月の8ヵ月間で,入院後7日以内の高齢者を対象とした。口腔内観察を行うことができた359人に対し,担当歯科医師とともにOHAT-Jを用いて口腔内を評価し,その結果を分析した。
(結果と考察)
 全対象者の年齢は84.9±8.1歳, 男性129名,女性230名。OHAT-Jの総得点の最高値は11点,中央値は4であった。また,歯科受診の必要がある患者は全体の49.9%を認めた。本研究では地域包括ケア病棟を含む回復期病院において,歯科受診の必要な患者が半分程度いることが分かった。回復期病院において入院時の栄養やADLの評価に加え,口腔内の状態を評価することにより,より多面的なアセスメントが可能となる。今後の課題として, 歯科治療の必要な患者の割合や,患者の自立度に関わらず口腔状態を多職種に共有する必要性を感じた。
(COI開示:なし)
(秀和会 倫理審査委員会承認番号2600)
(文献)
1)Chalmers JM, King PL, Spencer AJ, Wright FA, Carter KD: The oral health assessment tool-validity and reliability. Australian dental journal. 50:191-199. 2005.
2)松尾浩一郎, 中川量晴. 口腔アセスメントシートOral Health Assessment Tool日本語版(OHAT-J)の作成と信頼性,妥当性の検討. 障害者歯科. 37:1-7. 2016.Oral Health Assessment Tool (OAHT)日本語版. Available from: https://www.ohcw-tmd.com/research