講演情報
[P-046]地域歯科医師会と地域医療を担う病院歯科の連携による嚥下障害患者の対応
○並木 千鶴1,4,5、松﨑 哲2,3、原 豪志4、戸原 玄5、森豊 理英子5、長谷川 智子1、石川 潤1、野原 通1 (1. 聖蹟会埼玉県央病院、2. 埼玉県北足立歯科医師会、3. まつざき歯科クリニック、4. 衣笠あかり訪問歯科クリニック、5. 東京科学大学摂食嚥下リハビリテーション学分野)
【目的】
令和元年版高齢者白書によると, 60歳以上の93.1%が現在の地域に住み続けることを希望し, 51.0%が自宅での看取りを望んでいる。一方, 地域在住高齢者における嚥下障害の有病率は約14〜15%とされ, 歯科医療において摂食嚥下障害への対応は重要な課題である。摂食嚥下障害患者の評価および治療を専門的に担う歯科医師として摂食機能療法専門歯科医師(嚥下専門歯科医)制度が創設された。嚥下専門歯科医と地域歯科医師との連携に関する報告はあるが, 地域歯科医療における支援体制は未だ不十分である。そこで地域中核病院に所属する嚥下専門歯科医師が同一地域の歯科医師と連携し, 地域完結型の摂食嚥下障害診療を実現するための連携システムを構築することと, その効果について検討した。
【方法】
地域歯科医師会会員の歯科医師および歯科衛生士, 同地域の保健所職員, 高齢者施設職員を対象に歯科医師会を通じて摂食嚥下障害に関する研修会を実施した。研修会後には, 紹介患者の抽出法に関し, 症状のほか, 嚥下スクリーニングテストによる評価, 抽出方法を説明した。また聴講者が抱えている問題に対して個別に対応した。さらに研修会の翌月に, 歯科医師会会合に出席し紹介患者の抽出法や嚥下専門医の診療後の情報共有法等, 連携法の確認を行った。
【結果と考察】
システム構築前は入院患者を中心に嚥下評価を行っていたが, 外来患者数は構築前1年間で延べ23人であったのに対し, 構築後は34人に増加した。紹介内容は嚥下機能評価や食形態、食事摂取法、訓練法に関するものが多かった。嚥下専門歯科医師による評価では全例に, 嚥下機能または口腔機能の低下を認めた。発信力のある地域歯科医師会との連携システムを構築したことにより、摂食嚥下機能評価の重要性が関係者間で共有された可能性が示唆された。今後も連携を継続し, その効果と課題を検討する必要がある。
(COI開示:なし)
(倫理審査対象外)
令和元年版高齢者白書によると, 60歳以上の93.1%が現在の地域に住み続けることを希望し, 51.0%が自宅での看取りを望んでいる。一方, 地域在住高齢者における嚥下障害の有病率は約14〜15%とされ, 歯科医療において摂食嚥下障害への対応は重要な課題である。摂食嚥下障害患者の評価および治療を専門的に担う歯科医師として摂食機能療法専門歯科医師(嚥下専門歯科医)制度が創設された。嚥下専門歯科医と地域歯科医師との連携に関する報告はあるが, 地域歯科医療における支援体制は未だ不十分である。そこで地域中核病院に所属する嚥下専門歯科医師が同一地域の歯科医師と連携し, 地域完結型の摂食嚥下障害診療を実現するための連携システムを構築することと, その効果について検討した。
【方法】
地域歯科医師会会員の歯科医師および歯科衛生士, 同地域の保健所職員, 高齢者施設職員を対象に歯科医師会を通じて摂食嚥下障害に関する研修会を実施した。研修会後には, 紹介患者の抽出法に関し, 症状のほか, 嚥下スクリーニングテストによる評価, 抽出方法を説明した。また聴講者が抱えている問題に対して個別に対応した。さらに研修会の翌月に, 歯科医師会会合に出席し紹介患者の抽出法や嚥下専門医の診療後の情報共有法等, 連携法の確認を行った。
【結果と考察】
システム構築前は入院患者を中心に嚥下評価を行っていたが, 外来患者数は構築前1年間で延べ23人であったのに対し, 構築後は34人に増加した。紹介内容は嚥下機能評価や食形態、食事摂取法、訓練法に関するものが多かった。嚥下専門歯科医師による評価では全例に, 嚥下機能または口腔機能の低下を認めた。発信力のある地域歯科医師会との連携システムを構築したことにより、摂食嚥下機能評価の重要性が関係者間で共有された可能性が示唆された。今後も連携を継続し, その効果と課題を検討する必要がある。
(COI開示:なし)
(倫理審査対象外)
